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不動産業界でファイナンシャルプランナー(FP)は有利? 資格取得のメリットとは

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、個人の資産や収入、将来のライフイベントなどを踏まえて、資金計画のアドバイスを行う専門家です。

資産運用・投資・税金・年金など、お金に関する幅広い知識を持つため、金融機関や保険会社だけでなく、不動産売買仲介業においても活躍する資格として注目されています。

現在、不動産業界に勤めており、ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指しているものの、「資格にはどのような種類があるのか」「資格取得にメリットはあるのか」と気になる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ファイナンシャルプランナーが扱う専門分野や資格の種類、不動産売買仲介業における資格取得のメリットなどについて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.ファイナンシャルプランナーの専門分野
  2. 2.ファイナンシャルプランナーの資格の種類
    1. 2.1.FP技能士
    2. 2.2.AFP
    3. 2.3.CFP®
  3. 3.不動産売買仲介業におけるファイナンシャルプランナー取得のメリット
    1. 3.1.①顧客の信頼獲得につながる
    2. 3.2.②キャリアアップに有利となる
  4. 4.まとめ

ファイナンシャルプランナーの専門分野

ファイナンシャルプランナーは、金融資産や税金などに関する幅広い分野において、顧客となる相談者の資金計画をサポートしています。

ファイナンシャルプランナーが扱う専門分野は、主に6つに分けられています。

▼ファイナンシャルプランナーの専門分野

ライフプランニング・資金計画
教育資金・住宅資金・老後資金の計画
金融資産運用
貯蓄・外貨預金・株式などの金融資産の運用
タックスプランニング

法人税・固定資産税・所得税などの税金対策

リスク管理
病気・事故・災害に備えるための保険商品の検討
不動産
不動産の取得・売却の取引、それに関わる税金
相続・事業承継
相続税・遺産分割・贈与税への対応

不動産売買仲介業では、住宅ローンの選択や返済プランを検討する際に、顧客の経済状況に応じた資金計画の提案が求められます。また、不動産の売却については、相続や資産運用、税金対策などの知識も必要です。

ファイナンシャルプランナーには、顧客の資産や家計の収支、将来のライフイベントなどのあらゆる側面を踏まえて、不動産取引に関する資金計画のアドバイスを行う役割があります。

ファイナンシャルプランナーの資格の種類

ファイナンシャルプランナーの実績や信頼を示す資格には、国家検定となるFP技能士と、日本FP協会が認定するAFP・CFP®があります。


FP技能士

FP技能士は、働くうえで必要になる技能の習得レベルを評価する国家資格です。

FP技能検定には1~3級までの等級があり、いずれも学科試験と実技試験が設けられています。FP技能検定試験の実施団体は厚生労働大臣が指定しており、日本FP協会と一般社団法人 金融財政事情研究会の2つがあります。


AFP

AFP(Affiliated Financial Planner)は、日本FP協会が認定する資格です。

FP技能検定2級に合格して、AFP認定研修修了の要件を満たしたうえで、日本FP協会に登録することで資格を取得できます。2年ごとの資格更新と所定の継続教育を受ける必要があります。


CFP®

CFP(Certified Financial Planner)®は、日本FP協会が認定する資格です。世界25ヶ国・地域で認められた世界水準のサービスを提供できることを証明します。

ファイナンシャルプランナーの上級資格となり、AFPの認定を受けるか、もしくは協会指定大学院の所定課程を修了することで受検資格が得られます。

資格を取得するには、CFP®の資格審査試験に合格して、CFP®エントリー研修を修了する、一定の実務経験を持つといったすべての要件を満たす必要があります。

なお、AFPと同様に、2年ごとの資格更新時に所定の継続教育を受けることが義務づけられています。

不動産売買仲介業におけるファイナンシャルプランナー取得のメリット

ファイナンシャルプランナーの資格を取得すると、不動産売買仲介業で働くうえで以下のメリットが期待できます。


①顧客の信頼獲得につながる

資格を取得することで、不動産取引における住宅ローンや税金など、お金に関する豊富な知識を有する証明ができるため、顧客の信頼獲得につながることが期待できます。

不動産の売買は取引金額が大きく、その後の家計にも影響するため、将来の経済的な不安から慎重になる顧客も多いと考えられます。「どのような住宅ローンを選定するとよいか」「今後の生活費や教育費に影響はないか」など、顧客が判断を下すことは容易ではありません。

ファイナンシャルプランナーの資格を取得すれば、家族構成や家計の収支などを踏まえたうえで、顧客に合った長期的な資金計画を提案できます。

このような顧客に寄り添った提案は、安心感や信頼につながるため、営業活動・商談にもプラスに働きます。


②キャリアアップに有利となる

ファイナンシャルプランナーの資格は、不動産業界でのキャリアアップにも有利に働きます。

ファイナンシャルプランナーの資格取得をとおして、不動産取引に関わる税金や相続、資産運用などのお金に関する幅広い知識が身につきます。

これらの知識は、不動産売買仲介の営業活動や商談の提案時にも役立ちます。また、提案力の高さや知識について客観的な評価がなされることで、キャリアアップにつながる可能性が期待できます。

まとめ

この記事では、ファイナンシャルプランナーについて、以下の項目を解説しました。

  • ファイナンシャルプランナーの専門分野
  • ファイナンシャルプランナーの資格
  • 不動産売買仲介業におけるファイナンシャルプランナー取得のメリット

ファイナンシャルプランナーは、お金に関する幅広い分野において、ライフプランの設計や資金計画のアドバイスを行う専門家です。

不動産売買仲介業においても、住宅ローンや税金に関する相談や、顧客の経済状況に応じた資金計画の提案などの場面で、ファイナンシャルプランナーの資格が役立ちます。

資格を取得することで、営業活動や商談において顧客の信頼を獲得しやすくなる、キャリアアップに有利に働くといったメリットが期待できます。

業務の幅を広げて、提案力を向上させたいといった方は、ファイナンシャルプランナーの資格取得を目指してはいかがでしょうか。

不動産業界で役立つ資格については、こちらの記事でも解説しています。併せてご確認ください。

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Business 編集部
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