賃貸仲介営業に有効な5つの集客方法と問合せ数向上のポイント
不動産の賃貸仲介営業では、“一般流通物件”で競合他社との差別化を図ることが難しいという課題があります。一般流通物件とは、複数の不動産会社で情報が共有されていると物件情報を共有することです。
インターネットでの情報収集が可能になったことで、ユーザーが賃貸仲介会社を見つけることが容易になりました。一方で、大量の情報のなかから自社をなかなか見つけてもらえず、問合せや集客数の獲得につながらないといったケースもあるのではないでしょうか。
この記事では、賃貸仲介営業に有効な5つの集客方法と問合せ数の向上につなげるポイントを解説します。
目次[非表示]
- 1.賃貸仲介営業に有効な集客方法
- 1.1.①検索結果からの流入獲得
- 1.2.②SNSによる情報発信
- 1.3.③Googleマイビジネスへの登録
- 1.4.④ポータルサイトへの物件掲載
- 1.5.⑤広告の掲載
- 2.問合せ数を向上させるためのポイント
- 2.1.①分かりやすい間取り図を掲載する
- 2.2.②物件の周辺情報を掲載する
- 2.3.③物件画像の数を増やす
- 2.4.④VRを活用する
- 3.まとめ
賃貸仲介営業に有効な集客方法
賃貸仲介営業で問合せ数を増やす方法には以下の5つが挙げられます。
①検索結果からの流入獲得
インターネットの普及により、ユーザーが簡単に情報収集を行えるようになった現在、Web検索からの流入数を増やす施策は欠かせません。検索エンジンの検索結果において、自社ホームページ、自社物件の紹介ページを上位表示させることができれば、流入数の向上につなげられます。
自社ホームページや自社物件の紹介ページを構築する際は、ユーザーの検索意図とマッチしたキーワードを選定し、それらを含むコンテンツを充実させることが重要です。
▼キーワードの例
- 賃貸 3LDK 東京23区
- 渋谷駅 家賃相場
- 八王子 不動産会社 おすすめ など
また、検索エンジン経由の流入を増やす施策には、大きく分けて無料・有料の2つがあります。
▼無料
SEO
検索エンジンに上位表示されるようにWebサイト内の構成を最適化すること。賃貸仲介の宣伝を行う自社ホームページへユーザーを誘導する。
コンテンツSEO
ユーザーの検索意図を踏まえて良質なコンテンツを継続発信すること。自然検索から集客の増加を目指す。自社ホームページ経由で問合せにつなげる。
▼有料
リスティング広告
検索エンジンの検索結果と連動して表示される広告のこと。地域名・物件名などで検索キーワードを選定して広告を表示させ、自社ホームページや物件ページへの流入につなげる。
②SNSによる情報発信
賃貸仲介営業の集客にはSNSも有効です。SNSを通じて物件情報を投稿することで、Webサイトへの流入、DM(ダイレクトメッセージ)やコメントによる問合せを促します。SNSの検索機能で物件情報を収集しているユーザーに訴求できます。
日常的な投稿で知名度の向上を図るほか、ターゲットを絞ったうえでSNSでの広告配信を行う方法も有効です。
また、ユーザーがSNSの企業アカウントをフォロー、またはお友達追加した場合、企業アカウントが発信する情報を継続的に閲覧してもらえます。
③Googleマイビジネスへの登録
Googleマイビジネスとは、Google検索やGoogleマップに企業情報を表示、管理できる無料ツールです。Googleマイビジネスに自社の情報を登録することで、検索結果の上部に会社情報と地図を表示できるようになります。
不動産会社を検索しているユーザーの目に留まりやすくなるため、問合せを促進できます。店舗の営業時間や店内写真など、ユーザーにとって有益な情報を充実させることにより、集客効果を高められます。
④ポータルサイトへの物件掲載
ユーザーが物件情報を検索できるポータルサイトに登録するのも一つの方法です。知名度が高く有名なポータルサイトに掲載することにより、自社の知名度が低い場合でも集客につながる可能性が高まります。
なお、ポータルサイトへの掲載は従量課金制・反響課金制があり、利用形態はサイトによって異なります。
⑤広告の掲載
テレビCM、Web広告などの広告経由で集客につなげる方法もあります。賃貸物件を探しているユーザー層と接点を持ちやすい広告媒体を選ぶと集客につながりやすくなります。
▼広告のアプローチ対象
テレビCM |
幅広い世代にアプローチできる |
雑誌広告 |
住宅情報誌やインテリア雑誌などの読者層に絞ってアプローチできる |
Web広告 |
賃貸住宅への引越しニーズのあるターゲット層に絞ってアプローチできる |
問合せ数を向上させるためのポイント
競合他社との差別化を図り集客につなげるには、物件情報の質を向上させることも重要です。物件情報の質を高め、問合せ数を向上させるためのポイントには以下が挙げられます。
①分かりやすい間取り図を掲載する
物件情報を掲載する際は、一般の方でも物件をイメージしやすいよう、掲載する間取り図を工夫することがポイントです。
たとえば、洋室・和室・水回り・階段・廊下など、具体的な名称を間取り図に記載するとともに、それぞれの部屋を色分けします。これにより、モノクロよりも部屋の位置関係を把握しやすくなり、ユーザーへの訴求力が高まります。
②物件の周辺情報を掲載する
物件に興味を持ってもらうためには、そこでの暮らしをイメージしてもらうことが重要です。物件そのものの情報だけではなく、周辺環境の情報を記載し、生活のしやすさや通勤のしやすさなどを伝えることがポイントです。
テキストに加えて、周辺エリアや施設の写真を掲載することで、そこでの生活をよりイメージしやすくなります。また、物件の周辺エリアについてユーザー自身が調べるひと手間をなくせるため、スムーズに問合せへと誘導できる効果もあります。
③物件画像の数を増やす
自社Webサイトや広告、ポータルサイトに掲載する物件写真は、ユーザーが物件のよしあしを判断する重要なポイントの一つです。
物件画像の数を増やすことで、ユーザーが物件の詳細を把握しやすくなります。また、内観・外観など複数の画像を用いて魅力的に訴求できれば、ユーザーに与える印象を向上して問合せを促すことも期待できます。
物件全体を把握できるよう、広範囲を撮影できるパノラマ写真を物件画像に用いることも有効です。
④VRを活用する
VRとは“仮想現実”を意味し、実際にそこにいるかのような3D空間を演出する技術を指します。平面の写真と比べ、間取りや物件の雰囲気をよりリアルに伝えられるため、物件の訴求効果が高まります。
また、ユーザーが見たい方向を画面上で操作できるため、間取り図や物件画像だけでは伝わりづらい箇所を確認してもらうことも可能です。最近では、物件情報の掲載だけではなく、Web内見のツールとしてもVRが活用されています。
まとめ
賃貸仲介営業で、消費者との接点を増やしつつ競合他社と差別化を図りながら集客につなげるには、新たな集客方法の導入や物件情報の質を向上させることが重要です。
Web検索経由で流入を増やすほかに、SNS・Googleマップ・ポータルサイト・広告などを活用して集客につなげる方法もあります。
また、物件情報の質を向上させるには分かりやすい間取り図の作成・掲載をはじめ、周辺情報の提供、物件画像数の増加、VRの活用がポイントです。
「問合せ数が伸び悩んでいる」とお悩みの不動産仲介会社さまは、今回紹介した集客方法やポイントを参考に、集客方法・物件掲載方法を見直してみてはいかがでしょうか。