部下とのコミュニケーションを活性化させる3つの方法とポイント
業務をスムーズに遂行するために欠かせない職場でのコミュニケーション。しかし、「部下との接し方が分からない」「なかなか悩み事を相談してくれない」などとお悩みの上司の方は多いのではないでしょうか。
部下と円滑なコミュニケーションを取ることは、業務上の報告・連絡・相談(以下、報・連・相)のためだけでなく、部下のモチベーションを高めたり、職場の一体感を醸成したりするためにも重要です。
この記事では、部下とのコミュニケーションを活性化させるための3つの方法とポイントをご紹介します。部下との接し方にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.部下とのコミュニケーションを活性化する3つの方法
- 1.1.①毎日ミーティングを実施する
- 1.2.②社員研修や社内イベントを実施する
- 1.3.③コミュニケーションツールを導入する
- 2.部下とのコミュニケーションで意識する3つのポイント
- 2.1.①話しかけてもらいやすい雰囲気をつくる
- 2.2.②適切に褒める
- 2.3.③悪口やネガティブな言葉は避ける
- 3.まとめ
部下とのコミュニケーションを活性化する3つの方法
部下とのやりとりにお悩みの方は、まずコミュニケーションを活性化するための方法を取り入れてみましょう。
①毎日ミーティングを実施する
1つ目は、毎日ミーティングを実施する方法です。この方法は、仕事の相談をなかなかしてもらえず、部下が何に困っているのか把握しづらいときに有効です。
たとえば、出社してすぐの時間帯や退勤前に5~15分程度ミーティングの時間を設けます。「投資用不動産の電話営業を◯件行う」といった目標やその日の業務の反省点などを報告してもらうことで、業務上の部下の状況やつまずいている点などを把握できます。
②社員研修や社内イベントを実施する
2つ目は、部下と交流できる機会を設けるために、社員研修や社内イベントを実施する方法です。
上司が中心となり、チームで対話しながら進めるコミュニケーション研修や不動産関連の資格取得を目指したグループワークなどのイベントを実施しましょう。
これらのイベントは、上司と部下、ほかの部署にいる社員とのコミュニケーションが生まれるきっかけにつながります。実務と離れた場所で互いの新たな一面を発見することで、部下とより打ち解けやすくなることが期待できます。
③コミュニケーションツールを導入する
最後は、部下とのコミュニケーションを後押しするツールを導入する方法です。
日常の報・連・相をより気軽に行うには、メッセージ機能が備わったツールやチャットツールが役立ちます。
特にチャットツールでは、部下に対してあえてカジュアルな口調で話しかけてみるのも一つの方法です。対面ではどうしても堅苦しくなりやすい部下も上司のほうからチャットでフレンドリーに話しかけてもらえば、いつもより気軽に話をしてくれるかもしれません。
部下とのコミュニケーションで意識する3つのポイント
ここからは、部下と良好なコミュニケーションを取るために上司が意識しておくとよい3つのポイントについて見ていきましょう。
①話しかけてもらいやすい雰囲気をつくる
部下が緊張や不安を感じないよう、表情や接し方を意識することが大切です。
なかには、上司に話しかけることに気を使ったり、苦手意識を持っていたりする部下もいます。部下の心を開くためには、目を見て話す・相づちを打つ・明るい表情を心がけましょう。
「仕事の邪魔になりそうで不安」「機嫌が悪そうで話しかけにくい」といった理由から、部下がコミュニケーションを避けてしまうのを防ぎます。
②適切に褒める
部下の行動を認め、適切に褒めることも重要です。
目標を達成したとき、成約につながったときにしっかりと褒めることで、部下との信頼関係を構築できます。
部下を褒める際は、仕事の結果だけでなく、仕事への取り組み方やプロセスなどにも目を向けましょう。
たとえ失敗した場合でも、その過程のなかで評価できる点を部下に伝えることが大切です。日頃から部下の仕事のよいところに目を向けて褒めることで、モチベーションの向上も期待できます。
③悪口やネガティブな言葉は避ける
部下本人の悪口はもちろん、部下に対しその場にいない人の悪口を言うことは、上司への不信感や嫌悪感を募らせることにつながる可能性があります。
また、「どうせ」「無理」「ダメ」などの否定的な言葉を頻繁に使うことも望ましくありません。これらのネガティブな言葉は威圧感を与えやすく、上司との会話を避けるようになったり、会話のたびにプレッシャーを感じてしまったりする部下もいます。
部下と接するときは、できるだけポジティブな言葉や言い回しを意識しましょう。普段から“部下にとって話しかけやすい上司”を意識して会話することが大切です。
まとめ
職場でのコミュニケーションを円滑にするためには、同僚や上司だけでなく、部下とのコミュニケーションを活性化させることも欠かせません。
「部下のほうからなかなか話しかけてもらえない」「自分から声をかけるにもタイミングが分からない」というお悩みの解決には、毎日のミーティングや社内イベントの実施によって部下と会話できる機会を設けることが重要です。
また、コミュニケーションツールを活用して、業務に関することだけでなく、部下と気軽な会話を行える場を日頃からつくることもおすすめです。
部下との良好なコミュニケーションを実現するために、社内制度の見直しや新たな制度の導入、上司の意識改革を行ってみてはいかがでしょうか。