不動産集客にはFacebook広告が有効? メリットと予算を解説
スマートフォンを持つことが当たり前となった現代では、WebサイトやSNSを通じて情報を収集する消費者が増えています。不動産仲介会社の集客を行ううえでも、Webを活用したマーケティングが必要不可欠です。
なかでも、SNSの一つに分類されるFacebookは、日本でも多くの方が利用しており、企業が顧客と接点を図る場所としても活用が期待されています。
「来店や問合せが少ない」「そもそも自社ページへの流入がない」などとお悩みのマーケティング担当者さまは、Facebook広告の活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
この記事では、Facebook広告の基礎知識やメリット、費用などをまとめて解説します。
目次[非表示]
- 1.Facebookの概要
- 2.Facebook広告とは
- 3.Facebook広告のメリット
- 3.1.①高精度なターゲティングを実施できる
- 3.2.②ユーザー行動を正確に捉えられる
- 3.3.③目的別に広告を最適化できる
- 4.Facebook広告の掲載場所・フォーマット
- 4.1.掲載場所
- 5.フォーマット
- 6.Facebook広告の費用・料金体系
- 6.1.インプレッション課金
- 6.2.クリック課金
- 7.まとめ
Facebookの概要
Facebookは、世界最大規模のSNSの一つです。実名登録のため、家族や友人、同僚、取引先などのリアルな人間関係でのつながりが中心となっています。
写真や動画、近況などを投稿してシェアできる機能が備わっており、ビジネスシーンにも活用されているのが特徴です。TwitterやInstagramなどのSNSと比べて、利用ユーザーの年齢層が高く、フォーマルな印象があります。
Facebook広告とは
Facebook広告とは、Facebookを基盤とした広告配信プラットフォームです。以下の4つの掲載先で広告を配信できます。
▼Facebook広告の配信先
サービス名 |
概要 |
---|---|
Facebook |
世界中に情報をシェアできるSNS。
家族や友人などリアルな人間関係のつながりが特徴。
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Messenger |
Facebookの利用者同士がやりとりできるメッセージアプリ。 |
Instagram |
Facebookが提供するSNS。
写真・動画の共有機能のほか、24 時間で消えるストーリーやライブ配信機能なども備わっている。
|
Audience Network |
Facebookが提携するWebサイトやアプリ内で広告を掲載できる広告ネットワーク。 |
Facebookは日本国内での利用者数も多く、Twitter、Instagramに次いで人気のプラットフォームです。そのため、大規模なネットワークを通じてアプローチを実施できる魅力があります。
(出典:総務省情報通信政策研究所『令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書<概要>』)
Facebook広告のメリット
多くのユーザー数を誇るプラットフォームを利用できる以外にも、Facebook広告にはさまざまなメリットがあります。ここでは、そのうちの3つのメリットをご紹介します。
①高精度なターゲティングを実施できる
実名登録ならではの詳細なユーザー情報を基に、精度の高いターゲティングを実施できます。
ユーザーの氏名のほかに、年齢や性別、居住エリアなどの登録情報を絞り込んで、ユーザーに適した広告を配信することが可能です。
②ユーザー行動を正確に捉えられる
Facebookはログイン制のため、IDにひも付いてWeb上の行動を計測できます。使用するデバイスが異なる場合でも、IDによってユーザー行動を把握できる点もメリットです。
ユーザー行動を正確に捉えられるというメリットを生かせば、住宅購入のニーズがあるユーザーの分析をしたり、ユーザーが興味を持ちそうな物件の広告を表示させたりといったアプローチにつなげられます。
③目的別に広告を最適化できる
Facebook広告では、広告配信の目的を複数から選択できます。コンバージョンにつながりやすいユーザーは自動的に選定されるため、広告の最適化によってコンバージョンの可能性を高められます。
これらの機能を活用すれば、不動産会社への問合せやイベント参加などを促すことも可能です。
Facebook広告の掲載場所・フォーマット
Facebook広告のメリットを理解したところで、ここからは掲載場所とフォーマットについて見ていきましょう。
掲載場所
Facebook広告は、掲載場所によって広告のフォーマットが異なります。
▼Facebook広告の掲載場所と特徴
広告の掲載場所 |
特徴 |
---|---|
タイムライン |
ユーザー投稿と並んで表示される広告。
ほかのユーザーの投稿に紛れながら、自然な形で広告を掲載できるため、通常の広告よりも投稿が見に留まりやすい。
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右側の広告枠 |
PCで閲覧した場合に画面の一番右側に表示される広告。
画像・タイトル・URLで構成されているため、タイムラインよりも広告感があるがWebサイトへの誘導には適している。
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ストーリー |
ストーリーの閲覧中に表示されるストーリーズ型の広告。
簡単な動画や画像のスライドショーでタイムラインよりも多くの情報量を伝えられる。
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フォーマット
広告の目的や購買ステップに合わせて、広告のフォーマットを選べます。
▼Facebook広告のフォーマットと特徴
フォーマットの種類 |
特徴 |
---|---|
写真 |
写真1枚で伝えるシンプルな広告。 |
動画 |
動きと音声で商品やサービスの魅力を伝える。 |
カルーセル |
最大10の画像や動画を表示可能。
複数の商品サービスをまとめて伝えられる。
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スライドショー |
動きと音声、テキストを用いてストーリーを表現できる。 |
コレクション |
各ユーザーの行動や興味関心に合わせて製品カタログを表示できる。 |
出稿したい広告のテキストの長さや画像の大きさなどに応じて、適したフォーマットを選ぶことが大切です。
Facebook広告の費用・料金体系
Facebook広告は100円から広告配信が可能です。広告主の入札状況によって、広告の配信有無と費用が決定する“入札制”が採用されています。
料金体系については、以下の2種類があります。
インプレッション課金
ディスプレイ上に広告が表示された回数に応じて課金。商品やサービスの認知度拡大を測りたいときに適しています。
クリック課金
広告がクリックされた数に応じて課金。自社サイトでの資料請求や注文数アップなどの成果を求める際に適しています。Facebook広告は、低価格で始められるという魅力があります。
しかし、広告予算が少ないと広告が表示されず、反対に予算をかけ過ぎると費用対効果が下がるといった点には注意が必要です。
まとめ
国内で多くのユーザー数を誇るFacebook。大規模なネットワークを活用できるため、不動産仲介会社の集客にも役立ちます。
Facebook広告では、細かなターゲティングが可能なため、ユーザー行動や属性、興味関心に応じてリーチできる点が魅力の一つです。「認知度を高めたい」「問合せを増やしたい」など、目的に応じて配置場所やフォーマットを選べることもメリットといえます。
エリアを絞って売買・賃貸の仲介サービスの利用を促進したり、物件情報の問合せを促したりする際にも、Facebook広告を活用できます。不動産仲介会社の集客にお困りのマーケティング担当者さまは費用対効果を考慮したうえでFacebook広告を活用してみてはいかがでしょうか。