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マンション管理士の資格を取得するメリットとは? 勉強時間・試験スケジュールを解説

マンション管理士とは、マンションの維持・修繕や管理組合の運営について専門的な知識を持ち、管理組合の代表者やマンションの区分所有者に対して、適正なアドバイスを行う専門家です。マンション管理適正化法で定められた国家試験に合格する必要があります。

不動産の賃貸管理業・売買仲介業を行っている人は、マンション管理士の資格を取得することで、業務知識の向上や収入アップを図れます。これから受験を検討している人は、スケジュールや勉強時間の目安などを確認しておくことが大切です。

今回はマンション管理士試験に合格するための勉強時間の目安や、試験のスケジュール、資格取得のメリットについて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.マンション管理士の難易度と勉強時間
  2. 2.マンション管理士試験の内容
  3. 3.マンション管理士の試験概要とスケジュール
  4. 4.試験概要
  5. 5.試験のスケジュール
  6. 6.マンション管理士の資格取得のメリット
    1. 6.1.①独立開業に役立つ
    2. 6.2.②収入アップが狙える
    3. 6.3.③将来性がある
  7. 7.まとめ

マンション管理士の難易度と勉強時間

マンション管理士試験は、一般的に難易度が高い試験として知られています。また、資格試験に合格するために必要な勉強時間は、500時間程度が目安とされています。

公益財団法人マンション管理センター(※)によると、2021年度のマンション管理士試験の合格者は、受験者数12,520名のうち1,238名でした。合格率は9.9%です。

2021年度10月に実施された宅地建物取引士試験の合格率17.9%と比べても、マンション管理士のほうが試験の難易度が高いことが分かります。そのため、独学または初めて勉強する人は、目安となる500時間以上の勉強時間が必要といわれています。

※公益財団法人マンション管理センターとは、マンション管理士試験の実施について、国から指定を受けた試験機関のこと

(出典:公益財団法人マンション管理センター 『令和3年度マンション管理士試験の結果について』/一般財団法人 不動産適正取引推進機構『令和3年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)結果の概要』)

マンション管理士試験の内容

マンション管理士の試験は、建物の構造・設備に関する内容に加えて、建築基準法や管理組合の運営など、出題範囲が幅広いことが特徴です。

特に、法律問題では訴訟や判例に関する問題も出題されるため、法律用語と条文への深い理解が求められます。出題範囲をすべて対策するには、計画的に勉強を進めることが重要です。

たとえば、不動産会社に勤めながら資格勉強をする場合、1日2時間の勉強時間を確保できたとして、目安の500時間には8〜9ヶ月程度の期間を要します。

試験は例年11月下旬に実施されるため、逆算して2月または3月あたりから勉強をスタートさせる必要があります。

(出典:公益財団法人マンション管理センター 『令和3年度マンション管理士試験の結果について』/一般財団法人 不動産適正取引推進機構『令和3年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)結果の概要』)

マンション管理士の試験概要とスケジュール

これからマンション管理士試験の受験を検討している人は、試験日やスケジュールを確認しておくことが大切です。ここでは、マンション管理士の試験概要と、スケジュールについて解説します。

試験概要

マンション管理士試験は、例年1年に1回、11月に実施されます。受験資格はなく、保有資格や実務の有無にかかわらず受験が可能です。

▼マンション管理士の試験概要

試験日
11月下旬
試験地
札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市、広島市、福岡市、那覇市およびこれらの周辺地域
出題数
50問(管理業務主任者試験の合格者は45問)
出題形式
4肢択一マークシート
出題内容
主に4つの分野について出題
 1 .マンション管理に関する法令・実務に関すること
 2.管理組合の運営の円滑化に関すること
 3.マンションの建物・附属施設の構造および設備に関すること
 4.マンション管理適正化の推進に関する法律に関すること

受験手数料
9,400円(予定)

(出典:国土交通省『令和2年度マンション管理士試験の実施について』『令和3年度マンション管理士試験の実施について』/公益財団法人マンション管理センター『マンション管理士試験実施の流れ』)

試験のスケジュール

マンション管理士試験の実施が官報公告されてから、合格発表までのスケジュールについて解説します。具体的な日程については、国土交通省による官報公告をご確認ください。

▼官報公告から合格発表までのスケジュール

6月上旬:国土交通大臣による官報公告
国土交通省のホームページまたは公益財団法人マンション管理センターのホームページで試験の実施要項が公告される。
8~9月:受験案内申し込み書配布
マンション管理センターと都道府県および政令指定都市において受験申し込み書が配布される。マンション管理センターのホームページからダウンロードして入手することも可能。
9月:受験申し込み
受験申し込み書を専用封筒に入れて、受付期間内に特定記録郵便で公益財団法人マンション管理センターへ郵送する。受験手数料は指定の振り込み用紙を用いて納付する。
11月下旬:受験
指定の試験地にて受験
翌年1月:合格発表
受験者全員に合否が通知される。官報にて合格者の氏名および受験番号が掲載される。

(出典:公益財団法人マンション管理センター『マンション管理士試験実施の流れ』)

マンション管理士の資格取得のメリット

試験に合格して、マンション管理士として登録をすると、マンションの維持管理に関する提案・指導、管理規約や長期修繕計画の策定・見直しなどの専門的な業務が行えます。

資格を取得する具体的なメリットとして、主に以下の3つが挙げられます。


①独立開業に役立つ

マンション管理士は、不動産業を独立開業するうえで役立ちます。宅地建物取引士や管理業務主任者の資格と併せて取得すれば、不動産経営の幅広い分野で知識を生かせるようになります。

たとえば、以下のような幅広い業種において開業することが可能です。

▼マンション管理士の開業例

  • 賃貸管理業を開業して、マンション管理業務を受託する
  • マンション管理士の知識・知見を生かしてアパート経営を行う
  • コンサルティング会社を開業して、管理組合と顧問契約を結ぶ


②収入アップが狙える

マンション管理士の資格を保有していると、資格手当が付与される会社もあります。会社によって手当の有無や金額は異なりますが、5,000〜3万円程度が一般的です。

資格手当によって毎月の収入がアップすることは、働くうえで大きなメリットといえます。

また、マンション管理士の資格を取得することで、対応できる業務が拡大するほか、業務の専門性を高められるため、キャリアアップにも有利と考えられます。


③将来性がある

今後、マンション管理士の資格は、管理組合や不動産管理会社などからの需要が高まると推測されており、将来性が期待されています。その背景には、高経年マンションの増加とマンション居住者の高齢化があります。

国土交通省がまとめた資料によると、築40年を超える高経年マンションは10年後・20年後に急増すると推測されています。

▼築後30・40・50年超の分譲マンション戸数


画像引用元:国土交通省『マンションストック長寿命化等モデル事業

2020年末時点の築40年超のマンション数は103.3万戸ですが、20年後の2040年には404.6万戸と約4倍にも増加すると見込まれています。このように、1970年以降に大量供給されたマンションの老朽化が進むことで、将来的に大掛かりな修繕や改修が必要になると予想されます。

また、高経年マンションでは、マンション居住者が高齢化しており、管理組合の運営が困難になるケースも見られます。

マンション管理士は、マンションの修繕計画策定や管理組合の支援などを担うため、老朽化・高齢化が進むにつれて今後さらに必要性が高まると考えられます。

(出典:国土交通省『マンションストック長寿命化等モデル事業』『第3節 社会インフラの維持管理をめぐる状況』)

まとめ

この記事では、マンション管理士の資格取得を検討している方に向けて、以下について解説しました。

  • マンション管理士の資格合格に必要な勉強時間
  • マンション管理士の試験概要とスケジュール
  • マンション管理士の資格を取得するメリット

マンションの老朽化や入居者の高齢化が進む現代において、マンション管理士の需要は今後高まると考えられています。

資格を取得すれば、マンション管理の専門家として業務の幅を広げられるため、収入アップやキャリアアップに有利といえます。また、宅地建物取引士や管理業務主任者の資格と併せて取得して、実務経験を重ねることで独立開業を目指すことも可能です。

受験を考えている方は、官報公告の情報をチェックして、余裕を持ったスケジュールで勉強を始めるとよいでしょう。

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