不動産会社の集客に役立つ10種類のマーケティング手法
不動産会社の集客力をアップするには、適切なマーケティング施策の実施が欠かせません。しかし、具体的にどのようなマーケティング施策を実施すればよいか分からないという不動産会社の営業担当者さまもいるのではないでしょうか。
不特定多数の消費者を狙った従来の集客方法で思うような反響が得られなくなっている企業さまは、集客に生かせる新しいマーケティング方法を検討することも必要です。
今回は不動産会社の集客に役立つマーケティング施策について、マスマーケティングとデジタルマーケティングの2つに分け、具体的な手法を解説します。
目次[非表示]
- 1.マスマーケティング
- 2.デジタルマーケティング
- 2.1.①SEO・コンテンツマーケティング
- 2.2.②SNSマーケティング
- 2.3.③動画マーケティング
- 2.4.④リスティング広告・バナー広告
- 2.5.⑤ウェビナー
- 2.6.⑥メールマーケティング
- 3.まとめ
マスマーケティング
マスマーケティングとは、すべての消費者に向けて同一の方法でマーケティング活動を実施する手法です。不動産会社がこれまで行ってきた従来の集客方法で、不特定多数のさまざまな消費者をターゲットとする場合に活用されています。
マスマーケティングの手法は、主に4つに分けられます。
①テレビCM
テレビCMで会社や物件を宣伝する方法です。
年齢や性別に関係なく、幅広い人の目に留まりやすいのが特徴。短期間で大きな効果を生むケースもある半面、制作費や放映に高額なコストがかかります。
②新聞広告
新聞の広告欄で宣伝する方法です。
新聞の購読者層である中高齢者層にアプローチしやすくなります。メディアとして信頼性があり、詳細な情報を詰め込みやすいことが特徴です。
③雑誌広告
雑誌の表紙裏や裏表紙などに広告を載せる方法です。
雑誌はしばらく保管する場合が多いため、再読による長期的な広告効果が期待できます。読者層に応じて媒体を選べる点も雑誌広告ならではの特徴です。
④ラジオCM
ラジオCMで宣伝する方法です。
番組の種類や時間帯によって、異なるターゲットに訴求できます。テレビCMや雑誌広告と比べてコストを抑えられることが特徴です。
次に、デジタルマーケティングについて見ていきましょう。
デジタルマーケティング
デジタルマーケティングとは、さまざまな形態のデジタルメディアを活用して、自社のサービスや商品を宣伝する手法のことです。
デジタル端末から消費者のWeb上の行動や履歴を取得し、分析・検証を実施します。マーケティング効果を定量的に判断して数値化・最適化できるため、顧客に応じた適切なアプローチを実施できることが魅力です。
インターネットやSNSが普及した現在、顧客との接点を持つうえでWebが欠かせません。不動産会社の新たな集客手法として、デジタルマーケティングの活用が望まれます。
ここでは、デジタルマーケティングの6種類の手法をご紹介します。
①SEO・コンテンツマーケティング
SEO(検索エンジンの最適化)は、Webコンテンツを通してユーザーとの接点を図り、アプローチする手法です。
ユーザーのニーズを押さえた魅力的なコンテンツを定期的に配信し、問合せやメールマガジンの登録など、次のステップに促すことができます。
②SNSマーケティング
SNSマーケティングはソーシャルメディアを用いたマーケティング手法です。
自社のSNSアカウントから情報を発信するほか、ユーザーと直接コミュニケーションを取ることも可能。SNS特有の拡散性の高さから認知度の拡大やブランディングなどで効果が期待できます。
SNSマーケティングでは、強い影響力のあるインフルエンサーに自社商品やサービスを宣伝(インフルエンサーマーケティング)してもらうのも一つの手段です。インフルエンサーの知名度や信頼性を利用して人為的に注目を集めることができます。
さらに、SNSのコメントや口コミを利用して、情報が拡散するよう仕掛けていけば、情報が自動的に不特定多数へ拡散するバイラルマーケティングも狙えます。
③動画マーケティング
動画マーケティングはYouTubeをはじめとする動画共有プラットフォームに動画コンテンツや広告動画を配信する手法です。
自社のアカウントから情報発信を行う方法のほかに、広告枠に動画広告を流す方法もあります。文字や画像と比べて訴求できる情報量が多く、視覚的に商品・サービスをイメージしてもらいやすくなります。
④リスティング広告・バナー広告
リスティング広告(検索連動型広告)は検索エンジンの検索結果に広告を表示する手法です。
検索ユーザーが検索したキーワードに関連した広告を出せるため、SEOで上位表示できない場合でも、キーワード選定や入札額によって上位表示が狙えます。ニーズが顕在化したユーザーへの訴求に有効です。
一方のバナー広告は、Webメディアの指定の広告枠にテキスト・画像・動画などの広告を表示する手法です。
Webメディアを訪れたユーザー層にアプローチできるのが特徴。特定のWebメディアの広告枠を買い取る純広告型と広告枠のあるWebメディアに表示される“運用型”があります。
⑤ウェビナー
インターネットを通じてセミナーを配信する手法です。
商品・サービスの紹介や会社説明会、相談会など、さまざまな活用方法があります。動画マーケティングとの違いは、対面で行うセミナーのように、ユーザーとリアルタイムにコミュニケーションが取れる点です。
セミナーの様子を録画して配信する場合は、早送りや巻き戻しをできないようにしたり、日時指定を行ったりすることで、動画マーケティングとの差別化を図ることができます。
⑥メールマーケティング
メールを通じて情報発信やWebサイトへの集客を図る手法です。
見込み顧客の属性や購買意欲に応じたメールを配信し続けることで、顧客と長期的に良好な関係を築くことができます。
まとめ
不動産会社の集客に活用できる方法には、不特定多数の消費者にアプローチできるマスマーケティングとインターネットを活用したデジタルマーケティングがあります。
インターネットの普及により消費者行動が複雑化するなか、従来式のマスマーケティングだけでは十分な集客効果が得られないこともあります。
顧客のニーズや興味関心を分析し、適切なアプローチを実施するには、デジタルマーケティングの活用が欠かせません。従来の手法で「集客が得られない」とお悩みの企業さまは、自社の目的や課題に応じて新たなマーケティング手法を取り入れてみてはいかがでしょうか。