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空き家の関連資格を7つ紹介! 期待される空き家の有効活用

空き家の関連資格を7つ紹介! 期待される空き家の有効活用
日本全国で増加している空き家が、地域の治安や景観の悪化、不動産価値の低下など、さまざまな社会的問題を引き起こしています。こうした問題に効果的に対処するためには、総合的な知識を持つ専門家の存在が不可欠です。

本記事では、空き家問題に対応するための各専門資格者の役割やデータについて詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.空き家問題とは
    1. 1.1.空き家問題の現状と課題
    2. 1.2.空き家関連資格の必要性
  2. 2.空き家管理士
    1. 2.1.役割
    2. 2.2.資格データ
  3. 3.空き家再生診断士
    1. 3.1.役割
    2. 3.2.資格データ
  4. 4.空家空地管理士
    1. 4.1.役割
    2. 4.2.資格データ
  5. 5.空き家相談士
    1. 5.1.役割
    2. 5.2.資格データ 
  6. 6.空き家コンサルタント
    1. 6.1.役割
    2. 6.2.資格データ
  7. 7.空き家マイスター
    1. 7.1.役割
    2. 7.2.資格データ
  8. 8.空き家再生プロデューサー
    1. 8.1.役割
    2. 8.2.資格データ
  9. 9.資格を生かした空き家問題の解決に向けて

空き家問題とは

まずは、空き家問題の現状と課題、そして空き家問題に対処するための資格の必要性について説明していきましょう。

空き家問題の現状と課題

空き家増加の主な原因には、少子高齢化や若年層の都市集中が挙げられます。総務省の調査によると、2023年時点で日本には約900万戸の空き家が存在し、その数は年々増加しています。これは全住宅数の約13.8%に相当し、1978年の調査開始以来過去最高となりました。空き家の増加は特に地方で顕著であり、地域社会に大きな課題をもたらしています。

空き家が増えると不審者が侵入する、犯罪の温床となるなど防犯上のリスクが高まり、近隣住民に不安を与えます。

さらに、衛生面でも問題が生じます。管理されていない空き家は、害虫や害獣の住処となり、地域の衛生環境を悪化させる要因になりかねないのです。加えて、景観の悪化や不動産価値の低下が起こり、地域全体のイメージダウンや経済への悪影響も及ぼします。

【参考】:令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果|総務省

空き家関連資格の必要性

空き家問題に対処するためには、再生や活用の方法を考える専門的な知識を有した資格者が欠かせません。空き家の管理や再生には、法律や税務、不動産市場の動向に関する深い理解が必要です。

不動産会社の社員が空き家関連資格を取得することで、空き家問題の解決や地域社会への貢献につながります。空き家を活用した新たなビジネスチャンスも生まれ、不動産業界全体の発展にも寄与することができるでしょう。

次からは、各資格の詳細について解説します。
※資格の最新情報は公式ホームページを参照ください

空き家管理士

空き家管理士の役割と資格データについて解説します。

役割

空き家管理士の業務は、空き家の点検や安全管理、適切なリフォームや活用策の提案など、多岐にわたります。空き家が地域社会に悪影響を及ぼすことを防ぎ、価値ある資源に変えることができる資格です。

資格データ

項目
内容

実施機関

一般社団法人空き家管理士協会

受験資格

要件なし

試験日

月1回

費用

1級:受講料:4万4,000円(税込) 受験料:3万3,000円(税込)
2級:受講料:3万3,000円(税込) 受験料:2万2,000円(税込)
年間登録費:1万2,000円(税込)

有効期間

1年更新(登録証は3年更新)

取得方法

1.オンライン講習を受講
2.択一式問題試験を受験

【参考】:一般社団法人空き家管理士協会
【参考】:東京アーキテクトスクール受講案内

空き家再生診断士

空き家再生診断士の役割と資格データについて解説します。

役割

空き家再生診断士は、空き家の所有者や地方自治体に対して、空き家や空き地をどのように有効活用できるかについての専門的なアドバイスを行います。

空き家を商業施設や住宅、コミュニティスペースとして再生するプロジェクトを手がけるなど、地域社会に新たな活力をもたらすことが期待されています。

資格データ

項目
内容
実施機関

一般社団法人全国空き家流通促進機構

受験資格

要件なし
(ただし登録は、国家資格所有者(宅地建物取引士・不動産鑑定士など)が空き家再生診断士の講座を受講して認定試験に合格することが条件)

試験日

随時

費用

受講料:2万9,700円(税込)
登録・更新手数料:1万1,000円(税込)

有効期間

2年更新

取得方法
1.オンライン講習を受講
2.択一式問題試験を受験

【参考】:空き家再生診断士の資格概要|一般社団法人全国空き家流通促進機構
【参考】:空き家再生診断士 認定講習会|一般社団法人全国空き家流通促進機構

空家空地管理士

空家空地管理士の役割と資格データについて解説します。

役割

空家空地管理士は、所有者と協力して、放置された空き家や空地が地域社会に及ぼすリスクを軽減し、安全性を確保するための策を提案します。

空き家や空地がもたらす法的な問題や税務上の課題を解決することも業務の一環です。

資格データ

項目
内容
実施機関

NPO法人空家・空地管理センター

受験資格

NPO法人空家・空地管理センターの協力会社(不動産・建設会社)

試験日

実施機関に直接確認する必要があります

費用

実施機関に直接確認する必要があります

有効期間

実施機関に直接確認する必要があります

試験内容

1.管理実務や専門家による法律・税制度等に関する研修を受講
2.試験を受験

【参考】:「空家空地管理士」資格制度|NPO法人空家・空地管理センター

空き家相談士

空き家相談士の役割と資格データについて解説します。

役割

空き家相談士は、所有者や地方自治体、不動産会社など、さまざまな関係者からの相談に応じ、空き家の適切な管理方法や活用方法を提案します。
空き家が抱えるリスクを最小限に抑えつつ、地域社会にとって有益な資源としての再活用を目指します。

資格データ 

項目
内容
実施機関

一般社団法人全国空き家相談士協会

受験資格

要件なし

試験日

随時

費用

受講料:6万円(税込)
登録料:2万円(税込)
受験料:1万2,000円(税込)(認定講座を受講せず試験のみの場合)

有効期間

2年更新

試験内容

1.会場またはオンライン講習を受講(2日間)
2.択一式問題試験を受験

(認定講座を受講せず試験のみ受験も可能)

【参考】一般社団法人全国空き家相談士協会

空き家コンサルタント

空き家コンサルタントの役割と資格データについて解説します。

役割

空き家コンサルタントは、所有者や地方自治体、不動産関連会社を対象に、空き家の有効活用を促進するため、空き家の管理や再生に関する専門的なアドバイスを提供します。

市場調査を行い、空き家のポテンシャルを評価して、住宅や商業施設、公共の場としての再利用の可能性を探ります。

資格データ

項目
内容
実施機関

一般社団法人住環境教育協会(講習実施団体)
NPO法人住環境デザイン協会(資格認定団体)

受験資格
要件なし
試験日
随時
費用

受講料:2万円(税込)
資格認定料:5,000円(税込)

有効期間

実施機関に直接確認する必要があります

試験内容

1.オンライン講習を受講
2.択一式問題試験を受験

【参考】:空き家コンサルタント|一般社団法人住環境教育協会

空き家マイスター

空き家マイスターの役割と資格データについて解説します。

役割

空き家マイスターは、習得した知識を用い空き家の流通を活性化させることや、消費者に対する安心安全な取引の提供、トラブルの未然防止を行う役割を持ちます。

空き家が持つ潜在的な価値を引き出し、地域の活性化に寄与できる資格です。

資格データ

項目
内容
実施機関

公益財団法人愛知県宅地建物取引業協会

受験資格

(公社)全国宅地建物取引業協会連合会が運営する「不動産キャリアパーソン資格講座」の修了試験に合格している人
(不動産キャリアパーソン資格講座に合格していない場合は、合格後にマイスター登録 )

試験日
随時
費用

受講・登録料:1万円(税込)
(詳細は実施機関に直接確認する必要があります)

有効期間
実施機関に直接確認する必要があります
試験内容

1.登録認定講座を受講
2.効果測定試験を受験

【参考】:空き家マイスター|愛知宅建サポート株式会社
【参考】:空き家マイスター登録認定講座申込み方法及び受講・登録料振込みについて

空き家再生プロデューサー

空き家再生プロデューサーの役割と資格データについて解説します。

役割

空き家再生プロデューサーには、不動産の専門知識だけでなく、プロジェクトマネジメントやチームビルディング、事業計画の策定能力が求められます。

地域住民や行政との協議を通じて、空き家をアトラクションやビジネス施設、住宅として再開発するための計画を立てます。

資格データ

項目
内容
実施機関

一般社団法人地域未来創造大学校次世代まちづくりスクール

受験資格

要件なし

試験日

春コース(4月~11月)、秋コース(10月~5月)

費用

受講料:6万,500円(税込)
資格登録料:1万6,500円(税込)
資格更新料:3万3,000円(税込)(1年更新)

【別途費用】
入学金:1万1,000円(税込)
一般教養課程:3万2,000円(税込)
専門課程:6万6,000円(税込)

有効期間
実施機関に直接確認する必要があります
試験内容

1.オンライン講習を受講
2.ケーススタディワーク(ワークシートを作成)

【参考】:資格講座|次世代まちづくりスクール

改正空き家対策特別措置法が2013年に施行され、管理不全空き家の対策が強化されました。今後も空き家に関する相談は増えることが予想されます

資格を生かした空き家問題の解決に向けて

空き家問題に対処するためには、法律や税務、不動産市場の動向に関する深い理解が求められます。講座を受講し専門資格を取得することで、空き家に関する課題を解決するための提案ができるようになるでしょう。

空き家関連資格を持つ専門家は、持続可能な地域社会の形成に貢献することが期待されています。今回ご紹介した資格の取得は、個人のキャリアアップにつながるだけでなく、地域社会全体にとっても大きな利益となるのです。

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Business 編集部
Business 編集部
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