不動産の成約率はステージングでどう変わる? 成果につながる4つの効果を解説

ステージングは、不動産の成約率を高めるために欠かせない手法です。売却活動の現場では「問合せはあるものの成約に至らない」「内見後の反応が思わしくない」といった悩みが多く見られます。
売却期間が長引く背景には、価格設定だけでなく、物件の魅力が購入検討者に十分伝わっていないこともあります。近年は、このような課題への対応として、物件の見せ方を工夫するステージングの重要性が高まっています。
この記事では、不動産売買におけるステージングの具体的な方法と、成約につながる効果をわかりやすく解説します。
不動産における「ステージング」とは?
不動産におけるステージングとは、売り出し中の一戸建てやマンションの室内を家具や照明で整え、物件の魅力を視覚的に伝える手法です。図面や写真だけでは暮らしを具体的に想像しにくく、特に空室物件では広さや使い方が十分に伝わらないことがあります。
そこでステージングを行うことで、生活の動線や家具の配置をイメージしやすくなり「実際にこの家で暮らす姿」を想像してもらいやすくなります。結果的に内見時の印象がよくなり、スムーズな成約につながる可能性が高まるでしょう。
ステージングは物件の見た目を整えるだけでなく、購入判断を後押しする実用的な演出手法なのです。
ステージング費用は不動産会社が負担するケースが多い
ステージング費用は、売主ではなく不動産会社が負担するケースが多いといえます。ステージングを、早期成約や価格維持のための販売戦略の一つとして位置づける不動産会社が増えているためです。
一般社団法人日本ホームステージング協会の「ホームステージング白書2023」によると、売却前に不動産会社がステージングの費用を負担した割合は54.9%で、売主負担の13.7%を大きく上回っています。
不動産会社が先に費用をかけることで、売却期間の短縮や値下げ交渉の回避が期待でき、結果としてスムーズな成約や信頼の向上につながります。
不動産売買における3つのステージング方法
ここでは、不動産売買における代表的なステージング方法を3つ解説します。
自社で行うDIY方式
DIY方式は、家具や小物を自社で用意し、物件を演出する方法です。費用を抑えながら、ターゲットに合わせた室内イメージをつくれます。
費用は、家具や小物を購入する場合は3万〜10万円程度で、レンタルする場合は10万〜20万円程度とされています。
一方で、準備や設営に手間がかかり、電気配線の変更などの専門的な作業には対応できません。家具などの搬入出時に壁や床を傷つけないようにする配慮も必要です。また、空間づくりのセンスや基本的な知識も求められるため、経験が少ない場合は無理のない範囲で取り入れることが重要です。
専門会社に依頼する実物ステージング方式
専門会社に依頼するステージングは、完成度の高い演出を求める場合に有効な方法です。インテリアの選定から家具の搬入・設置までを一括で任せられるため、担当者の負担を抑えつつ、物件の魅力を効果的に引き出せます。
費用の目安は10万〜40万円程度ですが、部屋の広さや家具の種類、レンタル期間によってはさらに高額になるケースもあります。導入にあたっては、売却価格や販売期間とのバランスを考え、費用対効果を見極めたうえで判断することが重要です。
VRやAIを活用したデジタルステージング方式
デジタルステージングとは、VRやAI技術を活用し、物件写真上に仮想の家具や照明を配置する方法です。実際に家具を搬入出する必要がないため、短期間で複数パターンの演出ができ、低コストかつ安定した表現が可能になります。
たとえば、居住中の物件でも生活感を抑えた状態を再現したり、ターゲットに合わせて家具の配置を切り替えたりできます。費用の目安は1万円前後からですが、らくらくデコルームを利用する場合は、写真1枚当たり233円から対応可能です。
コストと手間を抑えつつ、提案の質とスピードを高められるため、営業効率を高めたい不動産会社にとって有効な手法といえます。
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不動産売買で成約につながるステージングの効果4選

ステージングは見た目を整えるだけの施策ではありません。ここでは、不動産売買におけるステージングの4つの効果を解説します。
購入検討者が暮らしを具体的にイメージできる
ステージングの特に大きな効果が、物件の魅力を視覚的にわかりやすく伝えられる点です。家具や小物を配置することで、購入後の暮らしを具体的に想像しやすくなります。
たとえば、ダイニングテーブルを置くだけでも、家族構成や生活動線が自然に伝わります。さらに、想定する購入層(単身者やファミリーなど)に合わせてコーディネートすれば、広告写真から物件説明まで、伝えたいイメージを統一できます。
購入後の暮らしを具体的にイメージできることで購入意欲の高い検討者に届きやすくなり、成約へのつながりやすさも向上するでしょう。
内見時の第一印象がよくなり成約率が高まる
ステージングは、内見時の第一印象を大きく左右します。人は室内に入った直後の数秒で、無意識に物件の良し悪しを判断しているためです。家具のない空室や生活感が強く残った室内では、本来の魅力が伝わる前にマイナス評価につながってしまうこともあります。
一方、ステージングによって室内が整えられていると、空間全体の印象がよくなり、「きちんと管理されている物件」という安心感を持ってもらいやすくなります。
実際に、日本ホームステージング協会の「ホームステージング白書2023」では、ステージング実施後に閲覧数や問合せ数、内覧者数が増えたと回答した割合がいずれも約8割にのぼっています。
また、成約までの期間が短くなったと感じた割合も約7割に達しており、内見後の検討がスムーズに進んでいることがわかります。
項目 | 少し増えた・長くなった | 大幅に増えた・長くなった | 変わらない | 不明 |
|---|---|---|---|---|
閲覧数 | 57.4% | 20.4% | 1.9% | 20.4% |
問合せ数 | 61.1% | 16.7% | 3.7% | 18.5% |
内覧者数 | 67.9% | 11.3% | 3.8% | 17.0% |
内覧時間 | 44.4% | 11.1% | 24.1% | 18.5% |
項目 | 少し短くなった | 大幅に短くなった | 変わらない | 不明 |
|---|---|---|---|---|
成約までの期間 | 50.9% | 18.2% | 10.9% | 20.0% |
出典:一般社団法人日本ホームステージング協会|ホームステージング白書2023|P7
第一印象がよくなることで検討が前向きに進み、成約までのスピードが上がりやすくなる点は、不動産売買において実感しやすい効果です。
価格交渉が入りにくくなり値下げを防ぎやすい
ステージングは、価格交渉の場面でも効果を発揮します。室内の印象が整っていることで物件を前向きに評価してもらいやすくなり、値下げ交渉が入りにくくなるためです。
生活感が強すぎたり、何も置かれていない空室だったりすると、購入検討者は無意識のうちに「狭そう」「古そう」と感じ、減点方式で物件を見てしまいがちです。
そこで、ステージングによって「空間の使い方」や「暮らしのイメージ」を示せば、マイナス印象を抑え、物件本来の価値に目を向けてもらいやすくなります。その結果、大幅な価格交渉を避けやすくなり、売主にとって納得感のある条件での成約につながる可能性が高まるでしょう。
VRステージングなら内見前から成約の確度が高まる
VRステージングの強みは、内見前の段階から購入意欲を高められる点にあります。物件情報を閲覧する時点で、完成後の室内イメージを具体的に伝えられるためです。
空室はもちろん、居住中の物件でも家具を配置した状態の写真を提示できるため「住んだ場合の暮らし」が直感的に伝わります。
その結果、内見に進む段階で検討度の高い購入検討者が集まりやすくなり、目的意識の薄い内見を減らす効果も期待できます。事前にイメージを共有できることで、内見後の判断も早まり、成約までの流れを効率良く進めやすくなります。
まとめ
不動産売買の成約率を高めるには、価格や条件だけでなく、物件の魅力をわかりやすく伝える工夫が欠かせません。ステージングは暮らしのイメージを具体化し、内見時の印象や価格交渉に良い影響を与える有効な手法です。
実物ステージングは負担が大きい一方、らくらくデコルームのようなVRステージングであれば、低コストかつ短期間で導入できます。売却活動の中に無理なく組み込むことで、効率と成約率の両立の向上を期待できるでしょう。
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