不動産仲介業で営業代行を利用するメリットと選定のポイント
不動産仲介業を行う会社において、「ノウハウやスキルのある人材がいない」「新規開拓や追客に手が回らない」などのお悩みはないでしょうか。
そのような悩みを解決する方法の一つとして、営業代行の活用が挙げられます。営業代行とは、企業の営業活動を外部に委託するサービスのことです。
不動産仲介業では、訪問営業や電話でのアポイントメント、商談、追客などのさまざまな営業プロセスを委託できるサービスがあります。
営業代行の活用を検討している不動産会社の方は、導入メリットを踏まえたうえで、自社に利用価値があるかどうか検討されてはいかがでしょうか。
この記事では、不動産仲介業で営業代行を利用するメリットと、営業代行会社の選定ポイントについて解説します。
目次[非表示]
- 1.不動産仲介業で営業代行を利用するメリット
- 1.1.人員不足の解消
- 1.2.営業の質の向上
- 1.3.採用・教育コストの削減
- 2.営業代行会社を選定するポイント
- 2.1.①不動産仲介業での実績
- 2.2.②委託できる業務内容・範囲
- 2.3.③料金形態
- 3.まとめ
不動産仲介業で営業代行を利用するメリット
不動産仲介業で営業代行を活用すると、リソースの確保やコストの面でさまざまなメリットが期待できます。
人員不足の解消
営業代行には、自社の営業部門の人員が不足している場合に、即戦力となる人材を確保できるメリットがあります。
営業部門の人員が不足している不動産会社では、新規開拓や追客などの十分なアプローチを行えないといった問題があります。営業代行を活用することによって、人員を補填して営業活動を強化できるようになります。
また、定型業務を外部に委託して、リソースを再分配することで、自社の営業担当者をコア業務に充てることが可能です。その結果、営業活動の効率化につながり、売り上げ増加や不動産会社全体の生産性向上が期待できます。
このように営業代行は、現状のリソースだけでは業務が逼迫してしまう場合や、事業拡大・新店舗の展開に伴って営業担当者の増員が必要になった場合などに役立ちます。
営業の質の向上
不動産仲介業に強い営業代行を選ぶことで、専門知識やスキルの備わっている担当者に委託できるため、不動産営業の質の向上が期待できます。
営業代行の担当者を受け入れて、営業の質が向上すれば、契約数のアップにつながることにもなります。
また、営業代行の担当者から不動産営業に関するノウハウを学ぶことで、自社の営業チームのスキル向上にも役立てられます。これまで行っていた業務方法やフローとは異なる、より効率的なアプローチ方法が見つかる可能性も考えられます。
営業代行の活用は、自社の営業ノウハウが不足していて戦力となる人材がいない、営業スキルを強化できる教育体制が整っていない場合などにも有効といえます。
採用・教育コストの削減
人材の採用・教育にかかるコストを削減できることも、営業代行を利用するメリットの一つです。不動産営業の担当者を新たに採用するには、求人募集の広告費、選考のための人件費などが発生します。
また、入社後に戦力となるまでには、研修や教育を行う必要があり、そのための人件費も必要です。早期の転職や離職が発生した場合には、採用・教育にかけたコストの損失が発生するケースもあります。
営業代行を利用すれば、不動産営業で即戦力となる人材を確保できるため、採用・教育のコスト損失を防げるようになります。また、自社の人材需要に応じて人件費を調整しやすい点もメリットといえます。
このように、離職や転職が多く、人材採用・教育コストの損失が発生している不動産会社にも、営業代行の活用が有用だと考えられます。
営業代行会社を選定するポイント
営業代行サービスは、依頼する会社によって得意な分野や対応業務などが異なるため、事前に以下のポイントを確認しておく必要があります。
①不動産仲介業での実績
営業代行会社を選定する際は、不動産仲介業において営業代行の実績があるかどうかを確認する必要があります。
不動産業界・住宅商材において営業代行実績が豊富な会社は、ノウハウや知識が豊富な人材が在籍していると考えられます。
Webサイトで確認する、または見積もり時に問合せるなどして、不動産仲介業での実績が豊富な営業代行を選ぶことが重要です。
②委託できる業務内容・範囲
自社が委託したい業務内容・範囲に対応している営業代行を選定する必要があります。不動産仲介業の営業業務は、訪問営業や電話でのアポイントメント、問合せ対応、商談、アフターフォローなど多岐にわたります。
そのような業務のなかで、一部を委託するのか、クロージングまで一括委託するのかなど、自社の目的に合った営業代行を利用できるか確認することが重要です。
営業代行会社によっては、Web広告の運用やSNS運用、施策の改善提案などを行ってくれるところもあります。
③料金形態
営業代行会社の料金形態には、固定報酬型・成果報酬型の2つがあります。
固定報酬型は、成果の数にかかわらず毎月一定金額を支払う形態です。一方の成果報酬型は、成果が発生した場合に売り上げの一定割合の報酬を支払う形態です。なかには、固定費と成果報酬を組み合わせた料金形態のサービスもあります。
営業代行会社を選定する際は、委託したい業務内容と予算に応じて料金形態を選ぶとともに、事前に複数社の見積もりを比較しておくことが重要です。
まとめ
この記事では、不動産仲介業における営業代行について、以下の項目を解説しました。
- 不動産仲介業で営業代行を利用するメリット
- 営業代行会社を選定するポイント
不動産仲介業では、訪問営業やアポイントメントの獲得、問合せ対応、追客などさまざまな業務があります。営業代行は、これらの業務を一部委託、または一括して委託できるサービスです。
営業代行を活用することで、人員不足の解消や営業の質向上、採用・教育コストの削減といった効果が期待できます。
営業リソース・ノウハウが不足している、離職・転職によって採用・教育コストの損失が発生しているなどの課題を持っている場合は、営業代行の活用を検討されてはいかがでしょうか。
ただし、営業代行会社によって得意分野や業務内容、料金形態などが異なるため、自社の目的、委託したい業務・予算に応じて選定することが重要です。
なお、不動産営業の仕事内容や魅力については、こちらの記事で解説しています。併せてご確認ください。
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