「この人に会ってみたい」を作るメール対応のコツ
顧客と直接会う前にメールでやり取りをすることがあると思います。その際、直接会う前に、他社で決まってしまったという経験はないでしょうか?
直接顧客と会えればあなたの熱意や誠実さは伝わるかもしれませんが、メールだとなかなかそれが伝わりません。それが原因で、あなたより先に顧客と会えた他社で決まってしまうという事例はよく聞きます。
どうすれば、あなたと会うまで顧客が待ってくれるのか、「〇〇さんと会ってからどこに頼むか決めよう」と思っていただけるようになるかについて解説します。
メールで伝えるべき「私と会うべき理由」の視点
あなたと会う前に他社で決まらないようにするためには「私と会うべき理由」を顧客に事前に伝えておくということが大切です。
この会うべき理由が顧客に伝わっていないと、あなたがどんなにいい対応ができる営業担当者であっても、顧客から見ると「その他大勢の営業担当者と同じ」に見られてしまいます。その結果、「どこも同じだろうから、この人でいいや」と思われてしまい、あなたと会う前に契約してしまうということが起こります。
このようにならないために大切なことは、あなた自身の価値、顧客があなたに会ったほうがいいと思ってもらえる売りや強みを、メールで事前に理解しておいてもらうことです。
あなたの強みが顧客に伝われば、「この人は他の営業担当者さんとは違いそうだ」「一度会って話しをしたい」と思われるようになるため、会う前の他決を防ぐことができます。
メールに掲載すべきプロフィール情報とは
では、どのような情報をメールに掲載すればよいかについて説明します。
掲載していただきたい情報は以下の3つです。
①これまでの実績や経験 ②あなたの強み ③この仕事をしている理由 |
①これまでの実績や経験
ここは不動産の営業担当者として、どんな実績や経験があるのかを記載します。
例えば、
- 3年売れ残っている物件を担当してから3ヶ月で売却した
- 借主様側から値引き交渉があったが、交渉の末、売主様の希望価格で売却した
など、このプロフィール情報を見る相手が、欲しいと思う情報をピックアップして簡潔に記載します。
②あなたの強み
強みというのは、他の営業担当者よりあなたが優れている点を記載します。
例えば、
- 建設会社にいたので建物の構造などに詳しい
- 写真を撮影するのが得意なので物件をきれいに見せられる
- 物件の掃除なども徹底して行うので、きれいな状態で売り出すことができるなど、他の営業担当者がやらないことや、できないこと、経験からくる価値を伝えます。
③この仕事をしている理由
実はこの理由の文章が一番重要です。あなたがなぜ、不動産営業をしているのかを記載します。この理由に納得する(共感する)ことで、信用信頼を獲得することにつながります。
- 子どもの頃は父が転勤族でよく引越しをしていたからこそ家の大切さを知り、この仕事をしようと決めた
- 自分が家探しをした際に後悔した経験から、もっと丁寧に物件の良い所から悪い所まで率直に伝えることができるプロになろうとこの仕事を始めた
など、そういったこの仕事への想いを記載します。
「お給料がいいから、ボーナスが高いから不動産営業をしています」という方ではなく、想いを持って仕事をしていることが伝わると、顧客は安心し、「この人なら任せても良いかも」と思うようになる可能性が高くなります。
ただ、自分の名前や趣味のプロフィールを記載するだけでなく、上記のような内容を盛り込んで送ることで、あなたの価値が顧客に伝わっていきます。ぜひプロフィールの見直しを進めてみてください。
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