不動産営業のやりがいを感じてもらうために上司が伝えるべきこと
不動産営業では、高額商品を取り扱うという特徴から「大変・責任が重い」というイメージを持たれやすい職種です。
会社の部下が仕事にやりがいを感じていない場合やモチベーションを見失っているときは、働く意欲を後押しするために上司・管理者の声掛けが必要です。
この記事では、上司が部下に伝えるとよい、不動産の営業担当者として働くうえでのやりがいや魅力について解説します。また、不動産営業を通して身につくスキル、キャリア形成についても紹介しますので、部下との面談や採用活動にお役立てください。
目次[非表示]
- 1.不動産営業のやりがいとは
- 1.1.①広い人脈を形成できる
- 1.2.②顧客の一大イベントに携われる
- 1.3.③実力主義で高みを目指せる
- 2.不動産営業の3つの魅力
- 2.1.①成果に応じて収入アップが狙える
- 2.2.②さまざまな知識・スキルを身につけられる
- 2.3.③キャリアアップを目指せる
- 3.まとめ
不動産営業のやりがいとは
不動産営業の仕事で部下の意欲を引き出すために伝えるとよい3つのポイントを紹介します。
①広い人脈を形成できる
不動産営業は、金融業・士業・建築業などさまざまな分野の人と関わりを持ちます。仕事を通じて得た人脈を生かして専門的な知識を身につけたり、知見を広げたりできます。
また、仕事の関係者だけではなく、お客さまと個人的な交流が生まれることもあります。このような多種多様な出会いを通して自分自身を成長させていくことは、やりがいを感じられるポイントの一つです。
②顧客の一大イベントに携われる
お客さまの生活の基盤となる住まいを提供するという責任感のある仕事ができるのも、大きなやりがいを感じられる部分といえます。
賃貸・住宅販売にかかわらず、住宅選びがお客さまにとって重要な一大イベントであることに変わりはありません。そのような大きな決断の意思決定に携わり、喜びを感じてもらうことは、働くことのへの意欲や達成感につながります。
③実力主義で高みを目指せる
不動産営業は、未経験の方でもチャレンジできる仕事です。
実務で成果を上げたり、資格の取得を通じてスキルを高めたりすれば、実力主義で評価につながりやすい会社もあります。しっかりと結果を出せば短期間で役職に就くことも可能です。
不動産営業の3つの魅力
不動産営業では、目標や責任に対する重圧からストレスを感じてしまう人もいるでしょう。
「失敗をしてしまった」「成果がなかなか上げられない」と落ち込んでいる部下がいる場合には、不動産営業の仕事を行ううえでの魅力を伝えながら前向きな気持ちを引き出すことが大切です。
ここでは、不動産営業の3つの魅力とともに、習得できる知識やスキル、キャリア形成について紹介します。
①成果に応じて収入アップが狙える
不動産会社では、歩合給や成果給を取り入れているケースも多く見られます。
契約を取るほどに高い収入を得られることは働くうえでの魅力といえます。個人の成果を適正に評価して給与や賞与に反映することで、部下のモチベーションを高めることが可能です。
②さまざまな知識・スキルを身につけられる
不動産営業を通じてさまざまな専門的な知識・スキルが身につけられるため、お客さまの課題に対して多角的な改善策を提案できるほか、スムーズに仕事を進められるようになります。
▼不動産営業で身につく知識
不動産契約関連の知識 |
土地や建物に関する法令、民法 |
---|---|
お金に関する知識 |
住宅ローン、生命保険、手数料、税金 |
▼不動産営業で身につくスキル
目標達成思考力 |
目標を達成させるために逆算で行動プランを立てる能力 |
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ヒアリング力 |
お客さまの要望・課題などを引き出す能力 |
コミュニケーション能力 |
相手と良好な関係性を築き、円滑に商談を進める能力 |
提案力 |
お客さまの潜在的なニーズをくみ取り、多角的な提案をする能力 |
スケジュール管理能力 |
お客さまの予定・自身のタスク状況を整理・管理する能力 |
さらに、不動産営業で得た知識・スキルをほかの業界で役立てることも可能です。不動産営業が厳しいと感じている部下には、仕事を通じて得た知識・スキルが自身の成長につながることを伝えましょう。
③キャリアアップを目指せる
不動産営業で働いた経験を生かして、社内でのキャリアアップや将来的な独立開業を目指すことも可能です。
不動産に関する専門的な知識は異業種でも生かしやすく、不動産業界で転職を希望する人や将来的に独立開業を目指す人にとって有利に働くといえます。不動産営業の仕事に迷っている部下に対しては、以下のような選択肢があることも積極的に伝えましょう。
▼社内でキャリアアップを目指す
- 店長やエリアマネージャーなどになる
- 不動産の専門知識を生かして用地仕入れの担当者になる
▼独立開業する
- 銀行・士業・建設業とのコネクションを生かして売買仲介を行う
- 宅地建物取引士の資格や同業他社の人脈を生かして共同仲介を行う
▼異業種へ転職する
- 資産運用の知識を生かしてファイナンシャルプランナーを目指す
- 不動産営業で培った知識を生かして不動産コンサルタントに転職する
- 不動産投資や不動産証券化など、金融の分野に転職する
まとめ
不動産営業は、賃貸・売買にかかわらず、お客さまの人生における一大イベントの意思決定を後押しする責任感と達成感を得られる仕事です。成果が給与に反映される会社も多いため、実力主義に価値を見いだす人に適しています。
また、不動産営業を通して身につけられる知識・スキルは不動産業界以外の業種にも役立てられます。営業成績でトップを目指す以外にも、管理職へのキャリアアップを目指したり、異業種へ転職したりといった選択肢もあります。
モチベーションを見失っている部下や不動産業界への転職を検討している人には、厳しさのなかにもやりがいや魅力があることを伝えていきましょう。