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マーケティング

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不動産業界における効果的なSNSマーケティングの種類と活用法

スマートフォンの普及により消費者の情報の収集にSNSが広く用いられるようになりました。そうしたなか、不動産会社の認知度の拡大や集客においてもSNSの活用が期待されています。

住宅情報誌や折り込みチラシといった従来の集客手法で思うように効果が得られない場合には、SNSマーケティングの実施を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事では、不動産業界でSNSマーケティングが注目される背景や代表的なSNS、その活用方法について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.SNSマーケティングとは
  2. 2.不動産会社でSNSマーケティングが注目される背景
    1. 2.1.1.情報の収集方法に変化
    2. 2.2.2.SNS利用率の上昇
    3. 2.3.3.コロナによる営業体制の変化
  3. 3.不動産会社で活用される主なSNS
    1. 3.1.Twitter
    2. 3.2.Instagram
    3. 3.3.LINE
    4. 3.4.Facebook
    5. 3.5.YouTube
  4. 4.不動産会社での効果的なSNS活用法
    1. 4.1.1.SNS広告
    2. 4.2.2.写真・動画投稿
    3. 4.3.3.SNSキャンペーン
    4. 4.4.4.ソーシャルリスニング
  5. 5.まとめ

SNSマーケティングとは

SNSマーケティングとは、InstagramやFacebookなどのソーシャルメディアを利用したマーケティング手法です。SNS特有の拡散性によって、自社をまだ認知していない潜在層にも効果的に情報を届けられる利点があります。

不動産会社においては、企業のブランディングやファンの獲得といった面で活用が期待されています。

不動産会社でSNSマーケティングが注目される背景

不動産会社でSNSマーケティングが注目されるようになった背景には、主に3つの要因があります。


1.情報の収集方法に変化

近年、消費者が商品・サービスの購入に向けて情報の収集を行う際にSNSが利用されています。

消費者庁『平成29年版 消費者白書』によれば、15~29歳の40%以上が商品やサービスを選ぶときの知識・情報の入手先にSNSを利用しているとの結果が出ています。この結果から不動産会社や物件の情報入手先にSNSが用いられることが期待できます。

消費者による情報の収集プロセスが変化したことを受け、企業によるアプローチ手法をSNSを活用したものへと適応させていく必要があります。

(出典:消費者庁『平成29年版 消費者白書』)


2.SNS利用率の上昇

SNS利用率が上昇していることも、不動産会社にSNSマーケティングが有効とされる理由の一つです。

現在、新聞の閲読率は全世代で減少。総務省『令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』によれば、2019年における全世代の平日・休日の新聞閲読率は20%台との結果が出ています。

この結果からも、従来のような住宅情報誌や折り込みチラシでの集客は難しくなりつつあると読み取れます。

一方で、SNSの利用率は増加。同調査によると、2019年における全世代のSNS利用率は平日・休日ともに40%を越え、20代に至っては70%弱がSNSを日常的に使用している結果が出ています。

特に、若い世代の消費者と接点を持つための手段としては、紙媒体よりもSNSのほうが有効と考えられます。

(出典:総務省『令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』)


3.コロナによる営業体制の変化

新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の存在もSNSマーケティングの需要の高まりを後押しする要因です。コロナの感染防止のために非対面での営業が推進されるなか、企業の営業体制もオンラインへとシフトしつつあります。

不動産会社においては、展示会やイベントの実施が難しいことからインターネット上で顧客へアプローチできるSNSの必要性が高まっています。

(出典:経済産業省『コロナ禍後の社会変化と期待されるイノベーション像』)

不動産会社で活用される主なSNS

SNSにはさまざまな種類があり、利用者の世代や特徴が異なるため、ターゲットに応じて適切なメディアを選ぶことが重要です。ここでは、不動産会社のSNSマーケティングで活用できる主なSNSの種類を紹介します。


Twitter

Twitterは、テキストコンテンツや情報発信がメインのSNSです。10~20代の利用率が高く、“いいね”やリツイート機能による拡散性が高い特徴があります。

企業アカウントでの情報発信だけでなく、フォロワーと積極的なコミュニケーションを取ることで、親近感を与えられるという利点もあります。不動産会社の認知度拡大に有効です。


Instagram

Instagramは、写真や動画による投稿がメインのSNSです。Twitter同樣、10~20代の利用者が多くを占めており、特に女性から高い支持を得ています。

画像や動画を投稿したり、ライブ配信をしたり、視覚的な訴求ができるのが特徴です。不動産会社においては、施工事例やモデルルームなどを投稿し、自社サイトへの誘導やブランディングを図るために有効です。


LINE

LINEは、日常のコミュニケーション手段としての利用がメインのSNSです。世代を超えて広く利用されており、全世代の利用率は85%以上とほかのSNSと比べても圧倒的に高くなっています。

企業のLINEアカウントを作成すれば、“友だち追加”機能で顧客と継続的なコミュニケーションを取れるため、内見予約や来店のやりとりに役立てられます。

また、LINE広告ではエリアを絞ってターゲットに向けた広告を配信できるため、チラシの代替として活用できるのが特徴です。不動産会社での問合せ増加を狙う場合や顧客育成を行いたい場合に有効です。


Facebook

Facebookは、知人や友人、家族との情報共有、近況報告をメインに利用されるSNSです。

20~50代の幅広い年代で性別に関係なく利用率が高くなっています。実名登録率が高いという点でほかのSNSと異なっており、実生活で関わりのある友人や知り合いといったリアルなつながり多い点が特徴です。

勤務先を正確に入力するユーザーも多いため、Facebook広告のリターゲティング精度が高いという特徴もあります。TwitterやInstagramと比較するとフォーマルな印象が強いため、不動産関連のキャンペーンやセミナー実施の案内などの告知をするのに有効です。


YouTube

YouTubeは、動画を配信できるSNSです。全世代の75%が利用しており、LINEに次いで利用率が高いのが特徴です。

伝えられる情報量が多い動画は、テキストや画像では伝わりにくい内容をかみ砕いて視覚的にアプローチできるという利点があります。不動産会社の物件案内や設備紹介など、顧客に有益な動画コンテンツを配信できます。自社サイトへの誘導や顧客育成に有効です。

(出典:総務省『令和元年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』)

不動産会社での効果的なSNS活用法

不動産会社のマーケティングにSNSを使用する場合、どのように活用すると効果的であるか、具体的な方法を紹介します。


1.SNS広告

各SNSのプラットフォームでは広告配信サービスが提供されています。広告の掲載場所やフォーマットなどはSNSによって異なりますが、画像・動画を利用した広告の配信が可能です。

▼活用例

  • オープンハウスの宣伝を行い、来店予約ページへの流入を促す
  • 新着物件情報を配信し、問合せや内見予約ページに遷移させる
  • 話題性のあるコンテンツを配信し、フォロワーやシェア数の増加を促す

なお、SNS広告を利用する際は、自社のターゲットとなる世代の利用率が高いメディアを選ぶのがポイントです。


2.写真・動画投稿

企業のアカウントを作成し、物件情報や内装の写真・動画を投稿する活用法があります。

▼活用例

  • 物件の内装を投稿し、自社Webサイトへの流入を促す
  • InstagramやYouTubeの動画配信で物件のルームツアー実施する
  • ライブ配信機能で住宅の魅力を伝えつつ視聴者から寄せられる質問に答える
  • 住宅関連のハッシュタグを付けて写真・動画を拡散させる

ユーザーの興味を引くコンテンツを配信することで、フォロワーやシェアの数を増やし、Webサイトへの流入や問合せを促すことが可能です。


3.SNSキャンペーン

SNS上でユーザー参加型のキャンペーンを実施することで、認知度やフォロワー数の増加が期待できます。

▼活用例

  • 来店先着〇名さまへ△△(ノベルティやギフト券など)プレゼント
  • SNSの公式アカウントフォローで抽選〇名さまに△△ギフトが当たる
  • 友だち登録で、コンビニで使えるクーポンを配布

ユーザーにとって魅力的な特典を設けることで、キャンペーン参加のハードルを下げ、より多くの消費者の参加を促進できます。


4.ソーシャルリスニング

ソーシャルリスニングとは、SNSを通してユーザー情報を収集・分析することです。SNS上のユーザー行動や会話などを分析することで、消費者目線の効果的なマーケティングを実施できます。

▼活用例

  • 住宅関連の情報に興味のあるユーザーを分析し、物件情報を記載した広告を配信する
  • フォロワーの投稿内容をモニタリングし、ターゲット属性を分析する
  • 自社の投稿に対するコメントからニーズの高い情報・コンテンツを洗い出す

なお、ソーシャルリスニングでは分析ツールを活用すると、より精度の高い情報収集・分析が可能です。自社への評判を把握しやすくなり、改善につなげられます。

まとめ

近年、情報の収集にもSNSを活用する消費者が多く見られていることから、不動産会社の集客や認知度アップを狙ったSNSの活用が有効といえます。

SNSによって利用する世代やコンテンツの特徴、有効な活用方法が異なるため、あらかじめ自社のターゲットを明確化し、最終的な目標を定めたうえで利用するメディアやコンテンツの内容を検討することが重要です。

また、物件情報に関する配信や投稿だけでなく、キャンペーン機能をうまく活用してフォロワーやシェアの数を増やすことも効果的といえます。

「自社の認知度を高めたい」「自社マーケティングでSNSを効果的に活用したい」という場合は、ぜひ今回ご紹介した活用法を参考にしてみてください。

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Business 編集部
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