不動産会社のローカルSEOとは? メリットや上位表示の方法を解説
ローカルSEOは、特定地域で営業する不動産会社がWeb集客を増やすための施策として注目を集めています。自社サイトを経由しての新規顧客の問合せ数や来店数が期待したほど伸びていないのであれば、大いに検討の価値がある施策です。
この記事では、ローカルSEOが不動産会社におすすめの理由や、取り組む際の注意点、集客効果を高めるテクニックなどを紹介します。
目次[非表示]
- 1.ローカルSEOとは
- 1.1.MEOとの違い
- 2.不動産会社がローカルSEOを行うべき理由
- 3.不動産会社がローカルSEOを行うデメリット
- 3.1.悪い口コミが投稿される可能性がある
- 3.2.情報を定期的に更新する必要がある
- 3.3.一定期間継続する必要がある
- 4.ローカルSEOで上位表示をさせるテクニック
- 4.1.ユーザーの目的を満たすサイトにする
- 4.2.オンラインでの知名度を上げる
- 4.3.口コミを増やし高評価を得る
- 5.ローカルSEOについてのまとめ
ローカルSEOとは
SEOは、自社サイトや自社情報が検索エンジンの検索結果で上位表示されるようにする施策です。なかでも、たとえば「新宿区+賃貸」といった特定地域(=ローカル)に関連する検索で上位表示されるために対策を行うのが「ローカルSEO」です。
ローカルSEOを効果的に行えば、自社が営業を行っている地域の検索上位に自社サイトが表示され、新規顧客の問合せや来店の増加が期待できます。
MEOとの違い
MEOはGoogleマップなどの地図検索や、検索エンジンにおいて地域関連の検索を行うと表示されるローカルパック(地図情報と2〜3の店舗リスト)に自社が表示されるようにする施策です。
MEOは、厳密にはローカルSEOとは異なる施策です。しかし、検索エンジンが提供する地図検索が一般化していることや、両者とも広い意味でネット検索の上位表示を目指す施策であることから、MEOとローカルSEOは同じとする考え方もあります。
不動産会社がローカルSEOを行うべき理由
ローカルSEOは不動産会社が成果を出しやすいWeb集客対策です。ここでは、その理由を3つご紹介します。
大手企業でなくても上位表示されやすい
ローカルSEOは不動産ポータルサイトや大手不動産会社ではなく、地域の不動産会社でも上位表示させやすい施策です。地域に店舗を構え、直接顧客と取引を行う不動産会社だからこそできる取り組みが効果を発揮しやすいといえます。
たとえば、おすすめのレストランや医療機関といった地域の情報を紹介したり、顧客の口コミで高評価を得たりすることで、上位表示を十分狙えるのです。
地域に販売するものや店舗があるビジネスと相性が良い
ローカルSEOは、売るものや店舗が実際に地域にあるビジネスと相性が良い施策です。ユーザーが地域に関連した検索を行う際は、そこにあるものを買いたい場合や行きたい場所を探す場合が多く、来店や問合せといった行動に結びつきやすいためです。
つまり、実際に店舗を構え、地域にある物件の仲介を行っている不動産会社にとっても、高い集客効果が見込める施策だといえます。
ローカルSEOの競合はまだ少ない
ローカルSEOに取り組む不動産会社は、まだそれほど多くありません。そのため、地域の競合に先行してローカルSEOを行えば、より高い集客効果が見込めます。
特に、競合する不動産会社のサイトが取り扱い物件の簡単な紹介程度の内容なら、自社サイトにおけるローカルSEOの効果はより大きなものになるでしょう。
不動産会社がローカルSEOを行うデメリット
このように、地域の不動産会社にメリットの多いローカルSEOですが、あらかじめ注意しておきたいデメリットもあります。ここでは代表的な3つのデメリットを紹介します。
悪い口コミが投稿される可能性がある
検索結果に表示されるビジネス情報に対しては、顧客が口コミを投稿できるようになっています。そのため、悪い口コミが投稿されると、ほかの顧客に悪い印象を与える恐れがあります。
これを避けるためには、日頃から丁寧な顧客対応を心がけ、悪い口コミを投稿されないようにすることが大切です。もし悪い口コミが投稿されたら、真摯な態度で返信するようにしましょう。その返信を目にしたほかの顧客に対して、悪い口コミの印象を改善できる可能性があります。
情報を定期的に更新する必要がある
ローカルSEOの効果を維持するには、自社サイトや検索エンジンのビジネス情報を定期的に更新する必要があります。更新が滞ると検索エンジンからの評価が下がり、検索順位も下がる恐れがあるためです。
また定休日や営業時間の情報が古く、新規顧客が来店した際に店舗が閉まっていれば、批判的な口コミが投稿されるかもしれません。こうしたマイナスの影響を防ぐため、小まめな情報更新が必要なのです。
一定期間継続する必要がある
ローカルSEOは効果が表れるまでに時間がかかる施策のため、一定期間継続する必要があります。これは、検索エンジンが検索上位に表示すべきサイトかを評価するのに時間がかかるためです。
どれくらいの期間で上位表示されるようになるかは、サイトの条件によって大きく異なります。そのため、ローカルSEOは当初から長期的な計画で取り組み、結果が出るまで根気よく続けることが大切です。
ローカルSEOで上位表示をさせるテクニック
ローカルSEOによって上位表示をさせるための具体的なテクニックを3つ紹介します。より多く集客ができるように、ぜひ取り入れてみてください。
ユーザーの目的を満たすサイトにする
ローカルSEOで上位表示させるには、ユーザーの「最適な不動産情報を探したい」という目的を満たすサイトにすることが不可欠です。検索エンジンは、ユーザーの目的を満たすサイトを評価し、上位表示する仕組みになっているためです。
掲載物件を充実させ、物件情報をできるだけ詳細な内容にするなど、ユーザーが希望の物件を見つけやすいサイトを作るようにしましょう。
オンラインでの知名度を上げる
自社サイトがほかのブログやSNSなどで紹介され、オンラインでの知名度が上がることもローカルSEOの効果を高めます。検索エンジンはオンラインで話題になることの多いサイトを、信頼性が高いと判断し上位表示させる傾向があります。
そのため、自社でもSNSアカウントを運用してフォロワーを増やす、ブログで不動産や地域の情報発信を行い、ほかのサイトで紹介されるようにする、といった取り組みが必要です。
口コミを増やし高評価を得る
検索エンジンは登録されたビジネス情報における口コミや評価も、検索結果の順位を決める判断材料にしています。そのため、多くの口コミと高い評価を得られれば、上位表示されやすくなります。
取引のあった顧客に口コミをお願いする、口コミがあったらコメントを返す、批判的な口コミをされないよう丁寧な対応を心がける、などの取り組みを積み重ねることで、ローカルSEOの効果をより大きなものにできるでしょう。
ローカルSEOについてのまとめ
ローカルSEOは、特定の地域に関連したネット検索において上位表示させるための施策です。実際に物件を扱い、店舗も構える地域の不動産会社が高い集客効果を期待できる施策でもあります。
自社サイトの情報を定期的にアップデートするなどの手間はかかりますが、地域の競合に先行して取り組めば、新規顧客の問合せ数や来店数を大きく増やせる可能性があります。ご紹介した上位表示のテクニックを取り入れ、ぜひ実践してみてください。
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