不動産会社におけるホームページ集客の3つのポイントと3つの施策例
必要な情報をいつでも検索できるようになった情報社会の現在において、ホームページは不動産会社の集客に欠かせないプラットフォームの一つといえます。
しかし、ホームページを作成したものの「ホームページのアクセス数が伸びない」「実店舗への集客につながっていない」というケースもあるのではないでしょうか。自社のホームページを介して集客につなげるには、目的やターゲットに合った有効な施策を検討することが重要です。
本記事では、ホームページ制作の失敗パターンを踏まえて、不動産会社の集客を成功させるポイントや効果的な施策を紹介します。
目次[非表示]
- 1.不動産会社におけるホームページの目的
- 2.ホームページ集客でよくある失敗パターン
- 2.1.①コンテンツ・デザインに一貫性がない
- 2.2.②導線が分かりにくい
- 2.3.③更新が行われていない
- 3.ホームページ集客を成功させる3つのポイント
- 3.1.①ターゲットと目的を明確にする
- 3.2.②ユーザー目線の導線を設計する
- 3.3.③こまめな更新を行う
- 4.不動産会社の集客につなげる3つのホームページ施策
- 4.1.①SEO
- 4.2.②Web広告
- 4.3.③コンテンツマーケティング
- 5.まとめ
不動産会社におけるホームページの目的
不動産会社におけるホームページ制作の最終目的は、ホームページに訪れたユーザーと契約して売り上げにつなげることです。顧客獲得までには段階的に目的を落とし込む必要があります。
▼ホームページ制作の目的
- 不動産会社の認知度を向上させる
- 資料請求や問合せを増やす
- ブランディングを図る
- 来店を促す
ホームページを訪れたユーザーにどのような行動を取ってもらいたいかによって、有効なホームページ施策は変わってきます。
ホームページ集客でよくある失敗パターン
不動産会社がホームページ制作を始める前に、失敗パターンについて把握しておきましょう。ホームページ集客でよくある失敗パターンは以下の3つです。
①コンテンツ・デザインに一貫性がない
コンテンツやデザインに一貫性のないホームページでは、自社のブランディングをうまく行えません。以下のようなパターンに当てはまる場合、自社の魅力やコンセプトを訴求できずにユーザーの興味を引くことが難しくなります。
▼コンテンツ・デザインの失敗パターン例
- デザイナーズ賃貸がメインでありながら、物件の内装・雰囲気が分かる写真が掲載されていない
- 不動産売買がメインの会社でありながら、売買の物件情報が少ない
②導線が分かりにくい
ホームページの導線が分かりにくいと、ユーザーが目的の情報を見つけるまでに時間がかかってしまいます。
▼導線設計の失敗パターン例
- トップページにメニューがなく、ユーザーがスクロールして目的の情報を探す必要がある
- 物件の詳細ページ内にある“問合せ・資料請求のボタン”が見つけにくい
- 問合せや資料請求の入力フォームが分かりにくい
コンバージョンページ(資料請求・問合せ・購入申込など)にたどり着くまでに離脱されてしまうことは、見込み顧客を失うことと同じです。
③更新が行われていない
更新頻度やコンテンツ自体が少ないホームページは、検索エンジンの評価が低くなりやすい特徴があります。更新されていないホームページは検索結果の上位に表示されることが難しくなり、ユーザーに見てもらえないままになることもあります。
また、ホームページ内のコンテンツや情報が最新ではない場合、ユーザーが不信に感じてしまうこともあり、自社への信頼やイメージが低下する可能性もあります。
ホームページ集客を成功させる3つのポイント
不動産会社のホームページ集客を成功させるには、ターゲットや目的を定めたうえで、ユーザー目線に立ったホームページ設計が必要です。ホームページ制作のポイントは以下の3つです。
①ターゲットと目的を明確にする
ホームページの設計前に、ターゲットと目的を明確にしておくことが重要です。
自社が取り扱っている物件、サービス、コンセプトなどを踏まえてターゲット層を設定します。
▼ターゲットの設定
- 年齢
- 性別
- 居住地域
- 職業
- 家族構成
- 趣味嗜好
- 収入
- ペットの有無
ターゲットを設定した後、ホームページを活用する具体的な目的を決定します。
▼目的の例
- 資料請求
- 問合せ
- メールマガジン登録
- SNSアカウントのフォロー
自社のターゲットやホームページ制作の目的を明確化することで、より訴求力のあるコンテンツやデザインを検討しやすくなります。
②ユーザー目線の導線を設計する
ホームページのレイアウト設計を考えるときには、ユーザーの検索意図・ニーズを踏まえてホームページ上の行動を想定する必要があります。
ページの遷移・目線の移動を考えた導線設計を意識して、ユーザーが閲覧する際のストレスを減らせれば、ホームページからの離脱を防ぐことが可能です。
③こまめな更新を行う
ホームページを効果的に活用して集客を目指すなら、情報の鮮度を維持することもポイントです。
Googleでは、より新鮮で更新頻度の高い情報を掲載することを検索結果の上位に表示されるページの指標として示しています。質の高いホームページとして評価されるためには、こまめな更新で情報を最新に保つことが欠かせません。
▼こまめな更新が必要となる項目
- 賃貸・不動産の新しい物件情報
- イベント情報
- スタッフブログ
定期的に新しい情報を打ち出すことで自社ホームページへの信頼が向上し、さらにユーザーのリピート閲覧につなげられます。
不動産会社の集客につなげる3つのホームページ施策
ここでは、不動産会社の集客に有効なホームページ施策を3つ取り上げます。
①SEO
SEO(Search Engine Optimization:サーチ エンジン オプティマイゼーション)とは、“検索エンジンの最適化”を意味します。ユーザーが検索エンジンを使って特定のキーワードを検索した場合、検索結果として表示されるようにする施策です。
▼代表的なSEO
種類 |
施策例 |
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内部施策 |
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外部施策 |
|
②Web広告
Web広告とは、Webサイトや検索エンジンの検索結果など、インターネット上に掲載する広告のことです。
ユーザー属性やWeb上の行動・検索履歴などからターゲティングを行うことで、より精度の高い広告配信が可能になります。自社ホームページの認知度向上やユーザー流入数の増加を図るために有効です。
▼代表的なWeb広告
Web広告の種類 |
特徴 |
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SNS広告 |
拡散性があり、SNSユーザーに幅広くアプローチできる |
動画広告 |
物件・内装の雰囲気などを動画で分かりやすく伝えられる |
リスティング広告 |
ユーザーが使用しそうな検索キーワード、エリアを絞って広告を掲載できる |
③コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングとは、見込み顧客の獲得・育成を図るための施策です。
▼不動産会社の集客に有効なコンテンツ例
- 物件探しに関する豆知識
- 不動産価格や動向などの情報
- 地域の特色やおすすめエリアなどの紹介
ユーザーに有益なコンテンツを配信することで、見込み顧客の興味・関心を育成して問合せや来店、ファン化につなげることができます。
まとめ
不動産会社がホームページを作成する際は、ターゲット層の絞り込みや目的の明確化が重要なポイントです。
また、ホームページ閲覧者の離脱を防ぐために、ユーザー目線に立ったコンテンツやデザイン、導線などを考慮して制作することも欠かせません。
SEOやWeb広告、コンテンツマーケティングなどの施策を取り入れながら、不動産会社の集客にホームページを活用してみてはいかがでしょうか。