TikTokで不動産集客はできる? 投稿型のポイントとアカウント例をご紹介!
TikTokをはじめとしたSNSで、動画を使った物件紹介をする企業が増えています。
「TikTokで集客ができるのか」と疑問に思う人もいるでしょう。ユーザーからは「動画なら、現地に行かなくても物件を見られる」と好意的な声が多く出ています。
今回は、TikTokで不動産の集客をするポイントを紹介します。
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目次[非表示]
- 1.TikTokで不動産集客はできる?
- 2.TikTokで不動産集客をするメリット
- 2.1.物件を短い動画で紹介できる
- 2.2.広告費がかからない
- 2.3.若者だけでなく幅広い年齢層に届く
- 2.4.ユーザーとの距離が近い
- 3.TikTokで不動産集客をするデメリット
- 4.法律上気を付けなければならないところがある
- 4.1.炎上リスクがある
- 4.2.短期的に効果は出づらい
- 5.TikTokで不動産投稿をするポイント
- 5.1.動画は見やすく、短く
- 5.2.ナレーションなどでテンポをよくする
- 5.3.継続して投稿する
- 5.4.表示に関する規約に注意する
- 6.まとめ
TikTokで不動産集客はできる?
TikTokで不動産集客はできるのでしょうか。結論から言うと可能です。
TikTokは、若年層を対象とした新しい不動産集客として注目されています。「現地に行かず内見できる」「写真よりも物件の雰囲気がわかりやすい」と好意的に受け取るユーザーが多くいます。
新しい集客方法として注目されている
コロナ禍を経て、インターネットを使った物件紹介が流行しました。現地に行かずとも内見できるシステムが、家を探している人のニーズに合ったと考えられます。
TikTok内のハッシュタグの再生回数は以下のとおりです。
- #不動産賃貸 660.1M 回視聴
- #お部屋探し 649.8M 回視聴
- #不動産 1.6B 回視聴
ハッシュタグの視聴回数は多く、物件紹介の動画が多くの人に注目されているとわかります
TikTokで不動産集客をするメリット
TikTokで不動産集客するメリットは主に次の4つです。
- 物件を短い動画で紹介できる
- 広告費がかからない
- 若者だけでなく幅広い年齢層に届く
- ユーザーとの距離が近い
ここからは、各メリットを詳しく解説します。
物件を短い動画で紹介できる
TikTokを使えば、短い動画で物件紹介ができます。
TikTokは短い動画が人気です。1分以上の動画は、ユーザーが途中で離脱する可能性があります。
TikTokは、アプリを使えばおしゃれな音楽をつける加工やカット編集が簡単にできます。動画の作成に時間や手間がかかりません。
短い動画で情報を発信できること、すぐに投稿できることがTikTokの魅力です。
広告費がかからない
TikTokは誰でも無料で投稿できるSNSです。広告費がかからない点もメリットです。
1つの動画に反響が出て話題になると、過去の動画の視聴にもつながります。うまく活用すれば、無料で多くの反響を得られるでしょう。
ただし、投稿内容は「不動産の表示に関する公正競争規約」に抵触しないよう気をつけなければなりません。
若者だけでなく幅広い年齢層に届く
TikTokのユーザーは10〜20代の若年層が多いといわれます。しかし、年々ユーザーの年齢層は上がっている傾向にあります。若者以外にも需要があるSNSです。
ビジネスでTikTokを活用する企業は、不動産業界以外にも増えています。TikTokの利点を活かして自社のファンを増やせば、成約の可能性も高まるでしょう。
ユーザーとの距離が近い
TikTokは、投稿に対して誰でも自由にコメントができます。ユーザーとの距離が近い点も魅力の1つです。
コメントでユーザーの反応が分かるだけでなく、「この物件の詳細を知りたい」「水回りをもっと見たい」「物件周りの雰囲気はどんな感じ」などの意見をダイレクトに把握できます。リクエストやアドバイスを受け、ユーザーにとってより利益のある動画を作れるでしょう。
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TikTokで不動産集客をするデメリット
TikTokでの不動産集客は、メリットだけではありません。デメリットもあります。主なデメリットは以下の3つです。
- 法律上気を付けなければならないことがある
- 炎上リスクがある
- 短期で効果を出すことが難しい
ここからは、各デメリットを解説します。
法律上気を付けなければならないところがある
TikTokで不動産集客をするときは、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)や宅地建物取引業法の理解が欠かせません。この法律に違反すると、業務停止や免許取り消しになるおそれがあります。
景品表示法は、すべての業種やサービスが対象の法律です。一般消費者の利益確保を目的にしています。TikTokで不動産集客するときは、以下の2つに気をつけましょう。
1 .過大な景品類の提供を禁止(第4条)
2.不当な表示を禁止(優良誤認・有利誤認)(第5条)
優良誤認は「実際のものより著しく優良であると示す」「事実に相違して競争関係にある事業者に係るものより著しく優良であると示す」ことです。例えば、駅から徒歩20分以上かかる物件を、徒歩5分以内の駅近物件として偽ることがあげられます。
違反すると、「指導」「措置命令(課徴金)」等の罰則が課せられます。
宅地建物取引業法は、適正な運営と消費者の利益を保護する目的の法律です。以下のような不動産広告についての決まりがあります。
- 誇大広告等の禁止(第32条)
- 広告の開始時期の制限(第33条)
- 取引態様の明示(第34条)
違反すると「指示」「業務停止」「免許取り消し」等の罰則が課せられます。
TikTokで動画を投稿する際は、景品表示法や宅地建物取引業法に違反しないようにしましょう。
炎上リスクがある
TikTokは、炎上するリスクがあります。投稿された動画は誰でも視聴でき、よい意味でも悪い意味でも反響を呼びます。次のような投稿は炎上しやすいといえます。
- 不衛生な投稿
- ステマ
- ジェンダーや政治等に関する内容
炎上すると、企業のイメージが傷つき信頼を失います。
短期的に効果は出づらい
TikTokは毎日多くの動画が投稿されています。短期で集客効果が出づらい点はデメリットの1つです。
ユーザーの興味・関心を引く内容を投稿するためには、ノウハウや知識が欠かせず、継続した投稿が大切となります。
TikTokで不動産投稿をするポイント
不動産集客に効果がある投稿のポイントは以下のとおりです。
- 動画は見やすく・短く
- ナレーション・音楽等でテンポよく
- 継続して投稿する
- 表示に関する規約を守る
各ポイントについて紹介します。
動画は見やすく、短く
物件情報を簡単にまとめて、見やすくて短い動画を投稿しましょう。TikTokには、1分以上の動画は離脱されやすい傾向があります。おすすめは「1分以内の短い動画」です。
以下の情報を、文字や映像を使って分かりやすくまとめます。
- 物件の間取り
- 外観
- 周辺の環境
- 部屋の状態
- 駅までの距離
- 家賃・初期費用
TikTokのユーザーは動画を流し見する人が多いといえます。見やすく・短い動画が人気を集めます。
ナレーションなどでテンポをよくする
視聴している人が最後まで飽きないよう、音楽やナレーションをつけテンポをよくしましょう。特徴のあるナレーションや音楽で、興味の引くコンテンツを作成します。人気の動画を参考にして、動画に取り入れるとより効果的です。
継続して投稿する
集客効果をもたらすには、投稿の継続を意識しましょう。
SNSを活用した集客は、運用を開始してすぐに効果がでるわけではありません。継続して動画を投稿すると、徐々に再生回数が増えます。
継続するときは、自社の強みやこだわりを動画に取り入れましょう。他のコンテンツとの差別化が図れます。コメント欄のユーザーの声を参考にして、より興味を引く動画を作成しましょう。ユーザーのファン化が期待できます。
表示に関する規約に注意する
動画の内容が、表示に関する規約を守れているかを確認してください。違反すると、罰則を受けたり自社の信用を失ったりする可能性があります。法律に反する内容の動画の投稿は避けましょう。
(参考:『不動産の表示に関する公正競争規約』https://www.rftc.jp/webkanri/kanri/wp-content/uploads/2019/02/h_kiyaku.pdf )
まとめ
今回は、TikTokでおこなう不動産集客のメリット・デメリットを解説しました。
TikTokは、動画を簡単に編集し投稿できるSNSで、新しい集客方法として注目されています。記事で解説した法律やポイントを踏まえれば、自社の集客に活用できます。
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