不動産会社の集客にはインスタ活用が必須!? 運用のコツとは
SNSは拡散による認知拡大効果が高く、近年では個人だけでなく法人でも活用されるケースが増えてきています。不動産会社にとっても、SNSはブランドイメージの向上や集客の増加につながる重要なツールとなる可能性を秘めています。
今回はそのなかでもInstagram(以下、インスタ)について、他のSNSとの違いや活用するメリット、利用する際のコツや注意点を見ていきましょう。
目次[非表示]
- 1.インスタと他のSNSとの違い
- 1.1.写真投稿に特化している
- 1.2.ハッシュタグをいくつも設定できる
- 1.3.10代、20代の女性ユーザーが多い
- 2.不動産会社にとってインスタを活用するメリット
- 2.1.視覚的な情報でアピールできる
- 2.2.幅広いユーザーに情報発信できる
- 2.3.若年層や女性に訴求できる
- 2.4.ユーザーと双方向のコミュニケーションが図れる
- 3.インスタを上手に活用するためのポイント
- 3.1.物件に関する魅力的な写真を投稿する
- 3.2.動画やライブ配信でルームツアーを行う
- 3.3.ハッシュタグを活用する
- 3.4.広告を活用する
- 4.インスタを利用するときの注意
- 4.1.投稿内容に統一感を持たせる
- 4.2.SNSの特性に合わせた使い分けを心がける
インスタと他のSNSとの違い
インスタは他のSNSと比べて、どのような特徴を持っているのでしょうか。ここでは代表的なポイントを3つご紹介します。
写真投稿に特化している
インスタの大きな特徴は、写真投稿に特化したSNSであるという点にあります。代表的なSNSであるFacebookやXでも、写真の投稿はもちろん可能ですが、これらはどちらかといえばテキストでのやりとりが主体の仕組みとなっています。
それに対して、インスタは文字を書かなくても投稿できるため、気軽に始められ、投稿を継続しやすいのが特徴です。撮影した写真を多くの人に見てもらいたいというユーザーから支持を受け、近年多くの注目を集めています。
ハッシュタグをいくつも設定できる
インスタの投稿では、検索用キーワードである「ハッシュタグ(#)」を付属することができます。ハッシュタグは自由に作成することができ、一つの投稿にいくつもつけられるため、ユーザーの目に留まりやすくなる効果があります。
注目度の高いキーワードなどを上手に盛り込めば、直接的なつながりのないユーザーにも投稿を見てもらえる機会が増え、一気に拡散される可能性も期待できるでしょう。
10代、20代の女性ユーザーが多い
総務省が2021年に行った調査(「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」)によれば、インスタは他のSNSと比べて、女性ユーザーの比率が多い点に特徴があります
Facebookはやや男性が多め、Xは男女同程度であるのに対し、インスタは女性ユーザーのほうが10%程度多いという結果が示されています。
また、年齢層については10代、20代のユーザーが多く、若年層に支持されているのも特徴です。企業が接点を作りにくいとされる若い世代にもアプローチできる点は、インスタを活用する大きな利点といえます。
不動産会社にとってインスタを活用するメリット
インスタは個人だけでなくさまざまな企業や団体にも活用されていますが、実のところ、不動産業界は特に相性がよい業界と考えられています。ここでは、不動産会社がインスタを活用するメリットを具体的に見ていきましょう。
視覚的な情報でアピールできる
インスタは写真投稿に特化したSNSであることから、物件の魅力を視覚的に訴えるのに適したツールといえます。ホームページやポータルサイトと比べると、真っ先に写真が目に飛び込んでくる構造をしているため、ユーザーの興味を強く引きつけられるのです。
また、リールと呼ばれる短い動画を投稿することもできるため、物件の外観と内観をまとめてアピールすることも可能です。
幅広いユーザーに情報発信できる
インスタはプラットフォームの仕組み上、発信しているアカウント名よりも先に写真の情報が視覚を刺激します。魅力的な写真を投稿すれば、発信者に関係なく興味を引きつけられるため、直接的なつながりのあるフォロワー以外にも見てもらえる可能性が高いのです。
既存顧客だけでなく、さまざまなユーザーに見てもらえるため、宣伝効果はとても大きいといえます。
若年層や女性に訴求できる
前述のように、インスタは女性や若年層のユーザーとの接点を築くのにうってつけのツールです。そのため、たとえば子育て世帯を対象とした不動産を取り扱ったり、単身者向けや学生向けの賃貸物件を取り扱ったりする場合は、特に有効活用しやすいといえるでしょう。
ユーザーと双方向のコミュニケーションが図れる
一方的に情報を発信する場合と異なり、SNSはユーザーと直接コミュニケーションが取れるので、細かなニーズを把握しやすいのも魅力です。ユーザーからの質問を受け付けたり、写真や動画への感想を教えてもらったりするなかで、どのような素材が好まれるのかを端的に把握することができるのです。
また、双方向的なやりとりによって、ユーザーには親近感を覚えてもらえるため、企業の好感度や信頼性を向上させるのにも役立ちます。
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インスタを上手に活用するためのポイント
インスタを利用する際には、企業の業種や業態に合った活用方法を検討する必要があります。ここでは、不動産会社がインスタを使うときに意識したいポイントや、具体的な活用方法をご紹介します。
物件に関する魅力的な写真を投稿する
不動産会社の場合は、物件や周辺環境の魅力的な情報を写真として投稿するだけでも一定の効果が期待できます。写真がメインのSNSであるため、見栄えのよい写真素材が確保できれば、ユーザーの注目を集められる可能性は十分にあります。
そのうえで、写真に添えるテキストは冗長にならないように心がけ、短文でスッキリまとめるのがコツです。強くアピールしたい物件情報は、画像内に「眺望良好!高層階のお部屋」や「〇〇駅徒歩3分」などのテキストを記載し、詳細はリンク先の別ページに掲載するなどの工夫を凝らしましょう。
動画やライブ配信でルームツアーを行う
インスタでは短い尺の動画を扱えるので、自社が取り扱う物件を対象に、内見ルームツアーを行うのも効果的です。現地に足を運ばなくても、手軽に物件の内装や設備をチェックできるので、多くのユーザーに支持されやすいサービスといえるでしょう。
特にライブ配信はリアルタイムでユーザーとのコミュニケーションを図れるため、その場で気になる質問に答えたり、じっくり見てもらいたい箇所にフォーカスしてアピールしたりすることも可能です。
ハッシュタグを活用する
投稿する際には、ハッシュタグを活用してキーワードによる流入を狙うことも大切です。駅名やエリア名をピックアップしたり、アピールポイントを取り上げたりすることで、ユーザーの興味をより引きつけやすくなります。
広告を活用する
短期間で自社の認知度を向上させたい場合は、インスタ広告を活用するのも一つの方法です。費用はかかるものの、ユーザーの特性に合わせて広告をアプローチできるため、手早く自社に注目を集めやすいのがメリットです。
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インスタを利用するときの注意
最後に、不動産会社がインスタを利用する際の基本的な注意点を確認しておきましょう。
投稿内容に統一感を持たせる
インスタは写真がメインのSNSであるため、発信する情報に統一感がないと、同じアカウントであると認識されないケースもあります。そのため、投稿する写真やサムネイルのつくりを統一して、自社の世界観を確立することが大切です。
SNSの特性に合わせた使い分けを心がける
インスタは単体で活用するよりも、その他のSNSと並行して運用していくほうが効果的です。SNSごとに得意とする分野は異なるので、それぞれの基本的な特徴を理解したうえで使い分けを行っていくことも大切となります。
たとえば、公的なイメージの強いFacebookはホームページの内容を要約して発信、テキストがメインのXはタイムリーな情報の発信、インスタは自社のファンを増やすための情報発信といった具合で、それぞれに明確な役割を持たせるのがコツです。各SNSのシナジー効果もしっかりと頭に入れ、オンラインでの集客増加を実現させましょう。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:インスタの特徴は?
A:他のSNSと比べて写真投稿に特化したツールであり、手軽に投稿を続けやすいのが特徴です。ユーザーは女性や若年層が多く、企業にとって日常では接点を持ちにくい層にもアプローチできるのが魅力です。
Q:不動産会社がインスタを活用するコツは?
A:「物件の外観・内観の写真を投稿する」「動画やライブ配信でルームツアーを行う」といった使い方が基本です。そのうえで、ハッシュタグのつけ方や広告出稿のタイミングなどを検討し、効果的な活用方法をマスターしていきましょう。
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