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反響数・成約数が昨年より「増えた」賃貸仲介会社が40%超。2024年繁忙期実態調査

反響数・成約数が昨年より「増えた」賃貸仲介会社が40%超。2024年繁忙期実態調査

2023年5月、新型コロナウイルスが季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に移行しました。おおよそ3年にわたるコロナ禍では、東京23区で初めて転出超過となり(2021年総務省 住民基本台帳)、郊外の需要が増すなど、住み替えにも変化が見られました。一時は“東京離れ”が進んだかのようにも思われましたが、2023年には東京都の転入超過は約6万8,000人と、2022年から3万人以上が増加し、あらためて都市部への人の流れが戻りつつあるようです(2023年 総務省 住民基本台帳)。

例年に戻りつつある不動産業界の繁忙期の市況について、不動産に関わる方たちにアンケート調査を実施しました。今回は調査結果から、昨年の繁忙期との比較、顧客とのコミュニケーションツールについて聞いた回答結果をご紹介します。

目次[非表示]

  1. 1.賃貸仲介で反響数が「20%以上」増えたと回答した会社が3割弱
    1. 1.1.反響数
    2. 1.2.来店数
    3. 1.3.成約数
  2. 2.顧客とのコミュニケーションツールは?
  3. 3.調査概要

賃貸仲介で反響数が「20%以上」増えたと回答した会社が3割弱

LIFULL HOME'S Businessは、賃貸仲介会社・売買仲介会社に勤務されている方を対象に、「2024年繁忙期の実態調査」と題し、アンケート調査を実施しました。昨年の繁忙期と比較して、「反響数」「来店数」「成約数」はどのように変化したと回答されたのでしょうか。

反響数

取り扱いのある業態別に「昨年の繁忙期(1月~3月)と比較して【反響数】はどう変化しましたか」(反響数はすべての店舗へのメール反響と電話反響などの総数)と聞いたところ、下記の結果となりました。特に「賃貸仲介」では、10%以上増えた割合は43.02%(そのうち、20%以上増えたと回答した割合が28.58%と3割弱)で「変わらない」(42.50%)よりも多く、賃貸仲介では昨年と比較すると増えた不動産会社が多い結果となりました。

※「増えた割合」は10%以上~50%以上増えたと回答した方を合計した割合、「減った割合」は10%~50%減ったと回答した方を合計した割合


増えた割合(合計)

変わらない

減った割合(合計)

賃貸仲介

43.02%

42.50%

14.41%

売買仲介

31.94%

47.03%

20.98%

売却査定

37.60%

49.49%

12.86%


「賃貸仲介」反響数についての昨年繁忙期との比較

「50%以上増えた」「40%以上増えた」「30%以上増えた」「20%以上増えた」「10%以上増えた」「変わらない」「10%減った」「20%減った」「30%減った」「40%減った」「50%減った」の設問から選択式

来店数

一方、来店数に関しては、「賃貸仲介」「売買仲介」「売却査定」ともに、「変わらない」と回答している割合が最も多い結果となりました。来店数についても、「賃貸仲介」はほか業態と比較して、「増えた」と回答している割合が多いことがうかがえます(39.49%) 。


増えた割合(合計)

変わらない

減った割合(合計)

賃貸仲介

39.49%

42.50%

17.95%

売買仲介

23.95%

58.44%

17.55%

売却査定

24.37%

62.37%

13.19%


成約数

成約数については反響数と同様に、「賃貸仲介」で「増えた」と回答した割合が最も多い結果となりました(「増えた」と回答した割合の合算で43.57%)。昨年度の繁忙期と比較して、反響数が増えた結果、成約数も増加傾向にあったようです。


増えた割合(合計)

変わらない

減った割合(合計)

賃貸仲介

43.57%

34.87%

21.50%

売買仲介

30.57%

48.17%

21.21%

売却査定

27.77%

57.28%

14.89%

顧客とのコミュニケーションツールは?

顧客とのコミュニケーションが特に活発になる繁忙期ですが、不動産会社は、どういったツールを利用して顧客と連絡を取っているのでしょうか。「お客さまとのコミュニケーションにおいて、電話・メール以外に使っているツールをご選択ください」の設問に対して、「SMS(ショートメッセージサービス)」が39.8%と割合が多く、次に「LINE」が37.8%、「電話・メールのみ」が14.8%、「SNS(Instagram・Facebook・TikTok)」7.2%という結果となりました。ツールの継続・利用意向としては、下記のような声が聞かれました。

・コミュニケーションツールを継続したい、または新たに使い始めたい理由をご入力ください。「LINE、SMSがエンドユーザーに普及しているため」
「LINEは返信率が高いから」
「LINEは時間帯に関係なく顧客との連絡がつき成約へつながりやすい」
「基本的に電話はやめたいのでメールかSMSかLINEでいい。足跡も残るので」

調査概要

実施日:2024年3月4日~2024年3月8日
調査対象者:賃貸仲介会社または売買仲介会社に従事し、下記に該当する方
経営者/管理職/営業/企画・広告担当/カスタマーサポート(お客さま対応)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:539サンプル


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