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住宅ローンアドバイザー資格の難易度や合格率は? 取得するメリットも解説

住宅ローンアドバイザー資格の難易度や合格率は? 取得するメリットも解説

住宅ローンアドバイザーは、住宅ローンに関する専門的知識を持っていることを証明できる資格です。不動産会社に勤務している場合、住宅ローンの説明をする際に顧客に信頼感を与えることができるでしょう。

不動産に関係する業務を行っている方にとって、住宅ローンアドバイザーは役立つ資格です。本記事では、住宅ローンアドバイザーの難易度や取得メリットなどについて解説します。

目次[非表示]

  1. 1.住宅ローンアドバイザーとは
  2. 2.住宅ローンアドバイザー資格の難易度や合格率
  3. 3.住宅ローンアドバイザー資格を取得・登録するメリット
    1. 3.1.信頼性をアピールできる
    2. 3.2.「登録者マイページ」で住宅ローンに関する最新情報を知れる
    3. 3.3.提案力が向上する
  4. 4.住宅ローンアドバイザーの勉強方法
  5. 5.まとめ        

住宅ローンアドバイザーとは

住宅ローンアドバイザーは、一般財団法人住宅金融普及協会が主催・認定する民間資格です。住宅ローンに関する専門知識を持つ人材の育成を目的として定められました。

この資格を保有することで、住宅ローンの専門家として、顧客が最適な住宅ローンを選択するためのアドバイスができることを示せます。消費者保護や説明責任を果たしつつ、住宅ローン商品に関するリスクや最新情報などの提供もスムーズに行えるようになるでしょう。

住宅を購入する際には、住宅ローン契約を締結して融資を受けるのが一般的です。そのため、住宅の購入を検討している顧客との相談の場面で役立つ資格といえます。

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売買仲介では、顧客から住宅ローンに関する質問やアドバイスを求められることもあります。専門的な知識を得ることで顧客からの信頼につながるでしょう

住宅ローンアドバイザー資格の難易度や合格率

住宅ローンアドバイザー資格は、養成講座を受講し、効果測定(試験)に合格することで取得できます。試験に関する基本的な情報は、以下のとおりです。

申込対象

特になし

試験方式

マークシート方式


コースの種類

・Aコース(Webで受講+会場で効果測定)
・Bコース(会場で受講+会場で効果測定)

出題内容

【基礎編】
・住宅ローンの基礎知識
・コンプライアンス
・説明責任の重要性
・住宅ローン計算 など
 
【応用編】
・住宅ローン商品のリスクと注意点
・繰上返済の仕組みと効果
・目的別借換えの効果と注意点
・住宅ローンに関する税金 など

出題数

・正誤問題(2択):30問
・計算問題(3択):10問
・合計:40問

試験時間

50分

受講料

・Aコース(Web講習+会場で効果測定):23,100円
・Bコース(会場で受講+会場で効果測定):募集の都度お知らせ

登録料

11,000円(登録有効期間は登録日から3年間 、登録更新料も11,000円)

合格率

2024年度第1回:79.6%
2024年度第2回:83.3%

修了の判定基準

効果測定において40問中29問以上正解かつ計算問題10問中6問以上正解


受講コースはAコースとBコースに分かれており、AコースはWebで映像による講義を受講したあと、試験会場で効果測定を行います。Bコースは会場でDVDによる講義を受け、そのまま会場で効果測定を行います。

自分のペースで学習を進めたい方は、場所や時間にしばられず、自分のスケジュールに合わせて学習できるAコースがおすすめです。
    
直近の試験の合格率は83.3%であり、難易度はそこまで高くないと考えられるでしょう。なお、計算問題では「返済額早見表」に基づいて問題を解くため、テキストと電卓を必ず持参しましょう。

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住宅ローンアドバイザー資格の養成講座の情報は一般財団法人 住宅金融普及協会のホームページを参照してください

住宅ローンアドバイザー資格を取得・登録するメリット

特に住宅の販売を行う不動産会社に勤務している従業員にとって、住宅ローンアドバイザーは有益な資格です。

顧客からの信頼を得やすくなるだけでなく、住宅ローンに関する最新情報を得られるため、知識のブラッシュアップにも役立つでしょう。

信頼性をアピールできる

住宅ローンアドバイザー資格を取得すると、「住宅金融普及協会 住宅ローンアドバイザー」の名称を使用できるようになります。希望すれば「住宅ローンアドバイザー検索サービス」のサイト内に氏名やPRの掲載も可能です。

このように対外的に住宅ローンの知識があることを示せるため、顧客に説明を行う際に納得感や安心感を与えられます。顧客からの信頼を得やすくなることで、関係の構築がスムーズになるメリットも期待できるでしょう。

「登録者マイページ」で住宅ローンに関する最新情報を知れる

住宅ローンアドバイザー試験に合格し、資格保有者として登録すると、一般財団法人住宅金融普及協会に「登録者マイページ」を開設できます。「登録者マイページ」では、以下のような媒体から不動産に関する役立つ最新情報を得られます。

●    「住宅ローンアドバイザー通信」(年4回発行)
●    住宅コラム・住宅ローンQ&Aコーナー(年4回)
●    住宅ローン金利動向(毎月)
●    住宅ローンアドバイザー向け「住宅ローンアドバイザーお役立ちポケットガイド」
●    住宅ローンアドバイザー養成講座(最新版)の映像とテキスト
●    住宅ローンアドバイザー向けセミナー(年1回)

「資格を取得して終わり」ではなく、継続して最新情報を得られる点は、住宅ローンアドバイザーに登録するメリットといえるでしょう。

住宅ローンの商品は金融機関ごとに異なるうえ、日本銀行が行う金利政策の影響を受けます。最新情報を得て、質の高い情報を提供することで、顧客へのアドバイスがより役に立つものになるでしょう。

提案力が向上する

住宅ローンアドバイザー資格の取得と登録を通じて、住宅取得に関する提案力が向上します。

この資格は3年ごとに更新が必要であり、更新するには継続講習課題を修了しなければなりません。つまり、自然と最新の住宅ローンに関する情報や関連法律に対応できるようになるのです。

たとえば、住宅ローン控除の仕組みは、ここ最近は毎年のように改正されています。住宅ローンの基本的な知識や仕組みだけでなく、最新情報を習得していれば、顧客の悩みやニーズに即したアドバイスができるでしょう。

住宅ローンの提案をする際には、顧客の財務状況やライフスタイルを踏まえる必要があります。提案力が向上すれば顧客本位の提案ができるようになり、信頼を得やすくなるでしょう。

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住宅ローンの手続きサポートやアドバイスを行うことも多い売買仲介の営業担当にとっては、住宅ローンの知識は業務に役立つ点も多いでしょう

住宅ローンアドバイザーの勉強方法

住宅ローンアドバイザーの効果測定は、講座のカリキュラムに沿って行われます。Aコースを選択した場合はWeb講習とテキストの内容、Bコースを選択した場合は講習で視聴するDVDとテキストの内容を理解することが、基本的な勉強方法です。

なお、認定試験の模擬問題集が販売されているため、効果測定試験前に本番のレベル感を把握したい場合は活用するとよいでしょう。実践的なアウトプットをすれば、より合格に近づけます。

まとめ        

顧客に対して住宅ローンに関する説明をする機会がある方や、住宅ローンに関する理解を深めたいと考えている方は、住宅ローンアドバイザーの取得を検討するとよいでしょう。

資格を取得し登録すると、顧客に対して信頼性をアピールでき、また継続的に住宅ローンに関する最新情報を得られます。不動産会社に勤務している従業員として、市場価値を高められるでしょう。

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柴田 充輝
柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。保有資格はFP1級・社会保険労務士・行政書士・宅建士。金融メディアや不動産メディアを中心に、これまで1,000記事以上の執筆経験がある。自身でも株式投資や不動産投資を行い、実体験に基づく質の高い情報の提供と、読者にとってわかりやすい執筆を心がけている。本業のかたわら、FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。

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