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不整形地が売れない理由とは?旗竿地など形状別に考える売りやすくする5つの方法

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不整形地の売却依頼を受けた際に「形が悪いから売れないのではないか」と不安を感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。旗竿地や三角地は整形地と比べて敬遠されやすく、問合せや購入検討が思うように進まないケースも見受けられます。

ただし、不整形地が売れにくい原因は、形状そのものだけにあるわけではありません。

この記事では、不整形地が売れにくい理由を整理したうえで、売却をスムーズに進めるための具体的な方法をわかりやすく解説します。

不整形地の売却を任されることがある不動産売買仲介会社の方は、ぜひ参考にしてください。

不整形地が売れにくい理由

不整形地が思うように売れない背景には、いくつかの共通する要因があります。ここでは、特に影響が大きい2つの理由について解説します。

形状によって使いにくさが出やすい

不整形地は、図面や区画図を見た時点で「使いにくそう」という印象を持たれやすく、早い段階で購入検討の対象から外されがちです。特に次のような特徴がある形状の場合、実際の面積の割に有効に使える部分が少なく見えてしまいます。

  • 間口が狭い
  • 敷地の一部が欠けている
  • 形に凹凸がある

こうした形状の土地は、駐車場の配置や日当たりの確保に工夫が必要であると感じられ、購入後の暮らしが想像しにくいといえます。

同じ面積の整形地と比べて建物の配置が制限される場合、図面だけで「住みにくそう」と判断されてしまうことも少なくありません。

建築や資金面で不安が大きくなる

不整形地は、建物を建てる際や資金計画の面で不安を持たれやすい土地です。

土地の形に合わせた設計が必要になるため「建築費が高くなるのではないか」と懸念されやすく、購入に踏み切れない原因になります。

また、金融機関によっては、土地の価値を判断しにくいことや、将来売却しづらくなる可能性があることを理由に、不整形地の場合は評価が慎重になるケースがあります。その結果、借入額が希望どおりにならないだけでなく、融資条件が厳しくなることもあります。

不整形地の代表的な3つの種類と特徴

ここでは、不整形地のなかでも代表的な3つの種類について、それぞれの特徴を解説します。

1.旗竿地(路地状敷地)

旗竿地は道路に接する部分が狭く、その奥に敷地が広がる形状の不整形地です。形状の特性から、次のような点に不安を持たれやすい傾向があります。

  • 採光を確保しにくい
  • 風通しが悪い
  • 駐車スペースが取りにくい

一方で、道路から距離がある分、車や人通りの影響を受けにくく、落ち着いた住環境を確保しやすい点は魅力です。中庭を設けたり、リビングを2階に配置したりするなど、建築プランの工夫によって採光や通風を補うことも可能です。

ただし、道路に接する部分が2メートル未満の場合は「再建築不可」となり、新たな建物を建てることができない点には注意が必要です。

2.三角地

三角地は、敷地の一部に鋭角があり、全体が三角形に近い形状をした不整形地です。形状の特性から、次のような点に不安を持たれやすい傾向があります。

  • 建物の形が制限される
  • 有効に使えないスペースが出る
  • 室内が狭く感じられる

一方で、角地に該当する三角地であれば道路からの見通しが良く、目に留まりやすい立地として評価されることもあります。住宅用途に限らず、店舗や事務所など、用途を広げて提案することで、購入検討対象に入るケースも少なくありません。

3.台形地

台形地は見た目が整形地に近く、不整形地の中では比較的扱いやすい形状です。ただし、形の違いによって使い勝手や評価に差が出ることがあるため、次の点を事前にしっかり説明する必要があります。

  • 間口と奥行きのバランス次第で、建物の配置が変わる
  • 整形地と見た目が似ているものの、使い勝手の違いからか価格に差が出ている
  • 建物の配置イメージがないと、実際にどんな暮らしになるのか想像しにくい

たとえば、間口が広く奥に向かって狭くなる台形地では、建物の建て方によって駐車スペースや庭の取り方に工夫が必要になります。

また、建物の配置イメージを示さないままでは、購入検討者に対して暮らし方が具体的に伝わりません。図や簡単な配置例を用意することで、台形地でも十分に使いやすい土地であることを説明しやすくなります。

不整形地を売りやすくする5つの方法

不整形地は形状だけ見ると敬遠されやすいものの、売り方次第で結果は大きく変わります。ここでは、不整形地を売りやすくする5つの方法を詳しく解説します。

1.価格の決め方を理解して適正価格を設定する

不整形地は、整形地と同じ考え方に基づいて価格を決めてしまうと売れにくくなります。そのため、近隣の整形地の相場を基準にしながら、不整形であることによる使いづらさを踏まえた価格調整が欠かせません。

たとえば、間口が2メートル程度しかなく、建物の配置に制限が出る土地の場合、整形地と同水準の価格では反応が鈍くなりがちです。不整形地ならではの条件を考慮せずに価格を設定すると、問合せ自体が集まりにくくなります。

反対に、価格を下げる理由を具体的に説明できれば、購入検討者は納得しやすいでしょう。

不整形地の売却では単に安くすることよりも、「なぜこの価格なのか」が伝わるかどうかが成約のしやすさを左右します。

2.不整形地に合う建築プランを提案する

不整形地は、建物を建築しにくい印象だけで購入を見送られてしまうことが少なくありません。そのため、建物の配置イメージを事前に示すことで購入検討者の不安を大きく軽減できます。建築後の暮らしを具体的に想像できるようになると、土地に対する印象も前向きになります。

本格的な設計図である必要はなく、簡単な間取り図や建物配置のイメージがあるだけでも十分です。「この土地でも問題なく建てられる」とわかるだけで、検討しやすいでしょう。工務店やハウスメーカーと連携し、参考プランを用意しておくのも効果的です。

不整形地は建築プランがないと敬遠されがちですが、可能性を具体的に示すことで選択肢に入れてもらいやすくなります。

3.不整形地でも「選ばれる理由」を購入検討者に伝える

不整形地は形状の特徴ばかりが目に入りやすく、マイナス面だけで判断されがちな土地です。そのため、不整形地ならではの魅力をきちんと伝えることが重要です。

  • 旗竿地の場合:道路から奥まっていることで車や通行人の影響を受けにくく、落ち着いた住環境を確保しやすい
  • 三角地の場合:角地なら開放感があり、建物の見え方に特徴が出る点を評価される
  • 台形地の場合:見た目が整形地に近く、建物の配置次第で使い勝手の良いプランを実現できる

このように、その土地での暮らしが具体的に想像できるよう言葉にして伝えることで、不整形地でも前向きに検討してもらいやすくなります。形状だけに目を向けさせない工夫が、選ばれる土地に変えるポイントです。

4.造成・解体・現況渡しのどの方法で売るかを判断する

不整形地は「更地で売るか」「建物を残したまま売るか」などの判断次第で、売却の進み方が大きく変わります。解体費用や造成費用が整形地より高くなりやすく、売主に売却前の負担が重くのしかかるケースが多いためです。

購入後にリフォームを行う購入検討者にとっては、建物が残っている状態のままのほうが都合がいいことがあります。また、解体せずに売り出したほうが、結果的に早く話がまとまるケースも見受けられます。

何か手を加える前に、現況のままで売却を進める選択肢も含めて検討しておくと安心です。

5.仲介が難しい場合は買取を提案する

不整形地がなかなか売れず、売却までに時間がかかりそうな場合は「買取」を選択肢として提示することも現実的です。特に、住み替えや相続整理など、早期に現金化したい事情がある売主には魅力的な方法でしょう。

買取は仲介に比べて売却価格は下がりやすいものの、買主探しの期間が不要なため売却時期が読みやすい点がメリットです。一方の仲介は、時間がかかる半面、条件が合えば高く売れる可能性があります。

売却価格とスピードのどちらを優先するのかを整理しながら、状況に合った進め方を提案することが大切です。

まとめ

不整形地は形状だけを見ると売りにくく感じられがちですが、価格設定・建築プランの提示・魅力の伝え方次第で評価が大きく変わります。解体や造成を行う前に、現況のまま売る選択肢や、買取を含めた出口戦略を提案することも重要です。

不整形地の特性を正しく理解し、売主の事情に合わせた提案を重ねながら現実的な売却方針を組み立てていきましょう。

岩井佑樹 ゆう不動産代表
岩井佑樹 ゆう不動産代表
合同会社ゆう不動産代表。熊本学園大学商学部経営学科卒業。大学卒業後に飲料メーカーの営業として7年間勤務後、宅建を独学で取得し不動産業界に転職。不動産業界歴は10年目となり、現在は不動産会社とWebライティング制作会社を経営。今まで、実体験を絡めたリアルな不動産関連の記事を500記事以上作成。日ごろから、記事を読む人が「どんなことで悩んでいるのか」「どんなことを知りたいのか」など、読み手の方の気持ちに寄り添って記事を書くように心がけている。

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