空室対策としていま注目!外国人入居者の受け入れとリスクの実態を解説
国内の日本人の人口は2009年をピークに減少に転じ、2050年には総人口が1億人を下回ると予想されています。
半面、国内の外国人の人口は、直近でこそ新型コロナウィルスの影響による減少が見られるものの、2015年以降増加の傾向が見られます。
このような状況から、賃貸物件の空室対策として近年注目されているのが外国人入居希望者の受け入れという選択です。
一方で、一般的には「日本人よりリスクが高い」といったイメージや、言葉の壁や文化の違いによるトラブルを懸念して受け入れに踏み切れないという賃貸物件オーナーが少なからずいるのが実情で、空室対策として受け入れが進むためにはこのような不安を払拭する必要があります。
そこで今回は、創業から一貫して外国人専門の家賃保証を主力事業としてきた株式会社グローバルトラストネットワークス(GTN)が、外国人入居者を受け入れるうえで把握しておくべきリスクの実態や対処方法について解説します。
目次[非表示]
- 1.外国人はリスクが高い?
- 2.外国人入居者を受け入れる際に起こりうる「リスク」とは?
- 2.1.①家賃の滞納
- 2.2.②文化・習慣の違いによるトラブル
- 2.3.③解約前の帰国
- 2.4.④言葉の壁
- 3.重要なのは相互理解とコミュニケーション
- 4.GTNにできること
外国人はリスクが高い?
近年、外国人向けの賃貸物件数は首都圏を中心に増加傾向にあり、外国人向けの物件情報を集めたポータルサイトも出てきていますが、それでもまだ「外国人お断り」の物件は数多く存在します。
2016年に法務省が公表した「外国人住民調査報告書」によると、日本で部屋探しをした外国人のうち、約40%が外国人であることを理由に入居を断られたという調査結果があります。
この背景には、賃貸物件オーナーや不動産管理会社の中に「外国人入居者はリスクが高い」というイメージを持っていたり、言葉の壁や文化の違いによりトラブルが発生したりすることを危惧していることがあります。
外国人入居者を受け入れる際に起こりうる「リスク」とは?
では、外国人入居者を受け入れるうえで気をつけるべき「リスク」にはどういったものがあるのでしょうか。
①家賃の滞納
賃貸経営において、避けて通れないリスクが家賃滞納です。
ただし、滞納リスクは外国人入居者特有のリスクではなく、日本人入居者であっても同程度生じる可能性があります。
近年では、賃貸借契約において家賃債務保証会社の利用が一般的になってきたことで、物件オーナーの直接的な金銭面のリスクを軽減することが可能になっています。
②文化・習慣の違いによるトラブル
騒音やゴミ出しなどのトラブルは、海外と日本の文化や習慣の違いにより生じるリスクです。
例えば海外、特に欧米では友人や知人を招いてのホームパーティはコミュニケーションの手段として一般的ですが、日本の住宅事情には必ずしも適しているとはいえず、多人数が集まり歓談することで近隣との騒音トラブルに発展する可能性があります。
また、日本のゴミ分別はとても細かく、地域による違いなどもあるため、日本人であっても転居の際には戸惑うことがあると思います。
現在では国や各自治体が、外国人入居者向けに日本で生活を送るうえでのルールや注意点をまとめたガイドラインなどを多言語で発行しています。
インターネットから誰でも閲覧できますので、入居者に案内することでトラブル発生のリスクを軽減することが期待できます。
③解約前の帰国
日本人の場合でも、解約手続きを取らずに夜逃げしてしまうなどのリスクがありますが、外国人入居者の場合、退去前に必要な手続きを把握していないために気づいたときには帰国していた、ということが起こる場合もあります。
④言葉の壁
入居時の契約内容説明や入居してからの伝達事項など、コミュニケーションを取るうえでリスクとなるのが言葉の壁です。
ここまでにご紹介したさまざまなトラブルも、実は説明が十分に伝わっていなかったり、誤った理解をしていたりするために起こる事が多く、事前にしっかりとコミュニケーションを取ることでリスクを軽減することができます。
重要なのは相互理解とコミュニケーション
冒頭で触れたとおり、外国人入居者の受け入れに対して「リスクが高い」というイメージを持たれている方は決して少なくないと思います。
ですが、部屋を借りる外国人と、受け入れる日本人が相互に違いを理解し、ルールや習慣についてしっかりと認識を揃えることで、多くのリスクは事前に回避することが可能です。
「外国人だから」「日本人だから」という先入観を持たずコミュニケーションを取ることで、今後ますます増えることが予想される外国人の賃貸需要を、賃貸経営の安定に活用してみてはいかがでしょうか。
GTNにできること
GTNは2006年の創業以来、外国人専門の家賃保証サービスを主軸に「外国人が日本に来てよかったをカタチに」という理念に基づいたさまざまな外国人向けサービスを提供しています。
入退去の手続きの際に情報を正確に伝えるための多言語サポートや、入居後に外国人入居者からの相談などを受け付ける生活サポートなど、入居から退去までをトータルでサポートするサービスをご提供していますので、ご興味のある方はぜひ一度お問い合わせください。