ホームページ制作は外注すべき? 不動産会社がホームページを作成するときのポイントを解説
ホームページの制作を検討する際は、自社で取り組むのか外注をするのかで悩んでしまうこともあるでしょう。内製化で対応するケース、外注するケースそれぞれにメリット・デメリットはあるので、どのような課題があるのかを踏まえたうえで判断することが大切です。
この記事では、不動産会社がホームページをつくるときのポイントや、外注先を上手に選ぶためのコツなどを解説します。
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目次[非表示]
- 1.ホームページは内製か外注か、どちらを選ぶべき?
- 1.1.内製と外注の違い
- 2.自社で制作するときのポイント
- 2.1.自社で制作するメリット
- 2.2.自社で制作するときのデメリット
- 3.内製する場合のツールの選び方
- 4.外注する場合のポイント
- 4.1.外注することで得られるメリット
- 4.2.外注するときのデメリット
- 5.外注先を上手に選ぶコツ
- 5.1.外注先を選ぶポイント
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ホームページは内製か外注か、どちらを選ぶべき?
不動産会社がホームページを制作しようとするとき、自社で制作すべきか、それとも外注すべきか迷ってしまうことがあるでしょう。どれくらいリソースを割けるのかといった課題のほかに、CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)*1のランニングコストや、外注先に依頼する費用などを検討しておく必要があります。
*1 Webサイトのコンテンツを作成するために必要な素材(テキスト・画像・テンプレートなど)を一元管理するためのシステム
内製と外注のどちらがよいかは一概には言えませんが、次のような点で違いがあります。
内製と外注の違い
・費用面で考えるなら、内製が割安だといえる。
・クオリティ面では外注するほうが望ましい部分もある。
・データ分析などは自社でノウハウがないと、うまく生かせない。
ITの知識がある従業員がいる場合、自社で取り組んでみるほうが費用面は抑えられるでしょう。自社では行えない作業だけ外注すれば、費用の節約につながります。
しかし、ホームページのデザイン性や機能性にこだわるならば、豊富な実績のある外部に依頼をしたほうが、納得のいく仕上がりになるはずです。競合他社との差別化を重視するなら、外注の活用がよいといえるでしょう。
また、ホームページは制作して終わりではなく、その後は継続的に運用していく必要があります。そのため、データ分析やSEO(検索エンジン最適化)対策などのノウハウが自社になければ、うまく運用できないところがあります。
自社の状況をしっかりと把握したうえで、内製して対応するか、外注するかを決めてみましょう。
自社で制作するときのポイント
自社でホームページを制作する場合、メリットとデメリットを理解しておく必要があります。どのような点がポイントとなるかを解説します。
自社で制作するメリット
自社でホームページを制作するメリットとして、まずノウハウを蓄積できることが挙げられます。ホームページは制作した後に運用を行っていく必要があるため、一から制作することで従業員のITスキルを向上させることにつながるでしょう。
また、内製化することでコンテンツの修正などをすぐに行える点も挙げられます。外注した場合は、わずかな修正でも時間がかかるケースがありますが、自社で取り組んでいれば内容の変更などをスムーズに行えるでしょう。
そして、トータルの費用についても、内製したほうが負担は軽減できるといえます。コストをできるだけ抑えてホームページの制作を進めるならば、内製をメインに検討してみましょう。
自社で制作するときのデメリット
ホームページの制作はデザイン面を考えたり、掲載するコンテンツを準備したりするといった多くの作業があります。そのため、必要な人員や時間を確保できなければ、ホームページの制作や運用がそもそも困難になるでしょう。
また、ホームページをつくれたとしても、データ分析などのノウハウを持っていなければ、アクセスしたユーザーの分析などがうまく行えない場合があります。ホームページの制作を検討するときは、その後の運用面まで含めてあらかじめ考えておくことが重要です。
内製する場合のツールの選び方
ホームページを自社で内製するときは効率よく作業を進めるために、ツール選びに意識を向けておくことも大切です。ツールを選ぶときのポイントとして、次の点が挙げられます。
ホームページ作成ツールを選ぶポイント
・直感的に操作できる手軽さを備えているか
・必要な機能を備えているか
・SEO支援機能などが付いているか
・分担して作業が行えるか など
CMSなどのツールを使えば、自社でホームページを制作し、運用することは可能です。ただし、初めて制作に取り組む際は、まずは手軽に操作を行えるものを選ぶようにしましょう。
豊富な機能が備わっているツールであっても、機能がたくさんあってかえって使いにくくなる場合があるため、シンプルで使いやすいものがよいといえます。デザインテンプレートやSEO支援機能など、最低限必要な機能が備わっているものを中心に選んでみましょう。
また、ホームページの制作はさまざまな作業が必要になるため、分担して作業が行えるクラウド型のサービスを選んでおくと、制作をスムーズに行えるはずです。情報共有を行いやすくなるため、効率よく作業を進められます。
外注する場合のポイント
ホームページの制作を外注する場合も、メリット・デメリットをきちんと押さえておきましょう。それぞれのポイントを解説します。
外注することで得られるメリット
外注してホームページを制作すれば、自社にはないノウハウを生かせるため、高いクオリティでの仕上がりを期待できるでしょう。「競合他社と差別化してほしい」「検索順位を上げたい」といった要望にも柔軟に対応してくれる外注先を見つければ、オリジナリティのあるホームページをつくれるはずです。
さらに、外部へ依頼をすることで、自社のリソースについて悩む必要がなくなります。ホームページを短期間で制作しなければならない場合には、自社で進めるよりも外部のサポートを受けたほうが計画どおりに進行しやすいでしょう。
外注するときのデメリット
ホームページの制作を外注するときに気をつけておきたい点として、コスト面が挙げられます。一般的に内製化する場合よりもコストの負担が大きくなるため、どの程度の予算を組めるのかを事前に確認しておきましょう。
また、外注先選びを間違ってしまうと、やりとりが煩雑になってかえって負担が増加するケースがあります。初めから1社に絞り込むのではなく、複数の会社の実績などを比較・検討することが大切です。
外注先を上手に選ぶコツ
外注先を選ぶときには、以下の点に気をつけてみましょう。
外注先を選ぶポイント
・しっかりとコミュニケーションが取れるところを選ぶ
・複数の会社を比較・検討する
・先に予算を伝え、見積書の内容をきちんとチェックする
・サポートをどこまで受けられるのかを確認しておく など
外注先をうまく選ぶには、複数の会社を比較して、実績や予算感などを確認することが大事です。あらかじめ予算を伝えて、どのような対応をしてもらえるのか、見積書などでチェックしましょう。
また、質問などにきちんと回答してくれて、日頃からコミュニケーションがしっかりと取れる会社を選ぶことも大切です。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:ホームページの制作は、内製化と外注のどちらがいい?
A:自社のリソースやCMSのランニングコスト、制作にかかる費用などを総合的に判断していく必要があります。自社の状況を把握したうえで、慎重に検討していくことが大切です。
Q:外注したときに得られるメリットは?
A:外部にホームページの制作を依頼すれば、高いクオリティでの仕上がりを期待できます。また、自社のリソースについて悩まずに済みますし、競合他社との差別化やSEO対策などのさまざまな要望を依頼できるでしょう。