不動産業における自社ホームページの役割とは? 必要性や特徴を解説
不動産業の場合、大手のポータルサイトを利用するケースが多く、問合せもそちらを通じて行われるのが一般的といえます。そのため、自社ホームページをわざわざ立ち上げる必要性は薄いのではないかと感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、自社ホームページにはさまざまな役割があり、多くの場面で重要な役目を果たします。今回は不動産業における自社ホームページの重要性や特徴について見ていきましょう。
目次[非表示]
- 1.不動産業で自社ホームページが必要な理由と役割
- 1.1.自社の信頼性を判断してもらう材料になる
- 1.2.検索エンジンでの競争で優位に立つ
- 2.不動産会社が自社ホームページを作成するメリット
- 2.1.自社のアピールが行える
- 2.2.見込み客の獲得とアプローチが行える
- 2.3.広告予算の見直しができる
- 3.見られるホームページを作成するポイント
- 3.1.見やすく操作性が高いつくり
- 3.2.レスポンシブデザイン
- 3.3.情報量の充実
- 3.4.会社の強みと魅力のアピール
- 3.5.お役立ちコンテンツの充実
- 4.ユーザー目線に立った便利な機能
- 5.ホームページの効果を高めるための施策
- 5.1.目を引くキャッチコピーを考える
- 5.2.ブログやSNSの運用も並行して行う
不動産業で自社ホームページが必要な理由と役割
そもそも、不動産業で自社ホームページを持つことにはどのような意味があるのでしょうか。ここでは、2つのポイントに分けて解説します。
自社の信頼性を判断してもらう材料になる
顧客の視点で見れば、企業のホームページはその会社の特徴や大事にしている部分などを端的に知れるツールとなります。たとえば、気になる物件を複数の不動産会社が取り扱っていることを知った場合、ホームページがどの不動産会社に相談するかを決めるための判断材料になるのです。
また、物件探しの多くは、スマホで希望エリアの物件を検索するところからスタートします。そのため、ホームページがない、あるいはホームページの情報量が少なければ、そもそも問合せを得る機会が減ってしまいます。
検索エンジンでの競争で優位に立つ
自社ホームページを持つべきもう一つの理由は、検索エンジン上で競合他社との競争に勝つためです。ユーザーの多くは、スマホなどで情報検索をしてから不動産会社を訪れるため、検索エンジンの上位に表示される会社のほうが問合せは多くなると考えるのが自然です。
自社のホームページを作成し、SEO対策を行い、その後のメンテナンスに取り組むことで上位表示を狙えるようになります。掲載順位が高ければ、ユーザーからの信頼度が高まり、反響数も多くなるため、ダイレクトに新規顧客の獲得へつながります。
不動産会社が自社ホームページを作成するメリット
自社ホームページの重要性について、ここではさらに具体的なメリットから掘り下げていきましょう。不動産会社が自社ホームページを持つメリットは大きく分けて3つあります。
自社のアピールが行える
不動産を探すときの従来の手順は、まず地域の不動産会社に足を運び、そこから情報を仕入れるのが一般的でした。しかし、現在ではポータルサイトで物件のあたりをつけ、そこから不動産会社とコンタクトをとるという手順が主流になっています。
そのため、不動産会社のWebサイトが窓口となる場合が多く、サイトのつくりによって自社アピールをできるかどうかが決まってきます。特に同じ地域の競合他社がサイトづくりに力を入れておらず、古い設計のままになっている場合などでは、自社の存在をアピールする絶好の機会となるでしょう。
見込み客の獲得とアプローチが行える
自社ホームページには、企業が主体となって自由に情報発信が行えるのも特徴です。従業員の紹介ページを設けたり、社内の雰囲気や魅力を届けられるコンテンツを掲載したりすれば、初めて訪れたユーザーにも好意的な印象を与えられます。
また、自社サイトへのアクセスが増えれば、そこから質問を受けるなどの双方向的なやりとりも可能です。その結果、見込み客の獲得や信頼関係の構築が可能となり、成約の増加へとつながっていくのです。
広告予算の見直しができる
ホームページを持てば、自社主導で広告を打つこともできるため、広告予算の見直しも可能となります。不要な予算を削り、効率的に資源配分を行うことで、成約率の向上が期待できるようになります。
見られるホームページを作成するポイント
それでは、アクセスを集められるホームページを作成するためには、具体的にどのような点を意識すべきなのでしょうか。ここでは、5つのポイントに分けてご紹介します。
見やすく操作性が高いつくり
ホームページ作成の基本は、ユーザーにとって「見やすい」「使いやすい」という点を実現することにあります。内容を細かくつくり込むことももちろん大切ですが、パッと見て情報が得られやすいように、スッキリとしたデザインを心がけることも重要です。
フォントの大きさやカラーリング、画像の選定、全体のレイアウトなどは、見やすさ・操作しやすさを追求しながら検討していきましょう。
レスポンシブデザイン
レスポンシブデザインとは、「ユーザーが使用するデバイスの画面サイズに応じて表示を最適化するデザイン」のことです。ユーザーの多くはスマホやタブレットを用いて情報収集を行います。
パソコンだけでなく、そのほかのデバイスから見ても問題がないように、レスポンシブデザインを心がけることも重要です。
情報量の充実
自社ホームページを作成するのであれば、十分な情報量を心がける必要もあります。不動産業の場合は、掲載物件数が多いほど顧客のニーズを満たせる確率も高まるため、できるだけ選択肢を増やすことが大切です。
また、各物件についても情報量を充実させ、テキストだけでなく写真や映像などもそろえておきましょう。
会社の強みと魅力のアピール
自社ホームページの目的の一つは、その企業独自の魅力や強みを存分にアピールすることにあります。たとえば、「地元密着型のきめ細かな情報網」「入居後の手厚いフォロー」など、自社ならではの強みをしっかりと掲載し、ユーザーに分かりやすく届けるのがポイントです。
お役立ちコンテンツの充実
不動産業のホームページでは、コラムなどのお役立ち情報を掲載するのも効果的です。「部屋探しのポイント」や「各種費用の仕組み」「内覧時の注意点」など、ユーザーが知りたいことに合わせてコンテンツを用意すれば、ホームページの滞在時間延長が期待できるようになります。
ユーザー目線に立った便利な機能
ホームページの利用者数を増やすためには、ユーザー目線に立った機能の充実もカギとなります。たとえば、次のような機能は、不動産を取り扱うホームページの多くで採用されています。
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詳細検索機能とは、間取り、家賃、駅からの距離、築年数、設備などから物件を絞り込める機能であり、なかには数十~100個程度のこだわり条件を設定できるサイトもあります。お気に入り機能は、気になる物件を登録しておける機能であり、候補を後からじっくり確認できるのがメリットです。
問合せ機能は、できるだけシンプルな設計を心がけるとともに、電話だけでなくLINEなどでも行えるように仕組みを整えるのがポイントです。
ホームページの効果を高めるための施策
最後に、ホームページの効果を向上させるために取り組みたいこととして、2つのポイントを紹介します。
目を引くキャッチコピーを考える
自社の強みを知ってもらうためには、できるだけ端的でわかりやすい表現を心がけることが大切です。それには、「女子大生向け物件の取扱いが豊富」「相続不動産に強い不動産会社」「ファミリー向け物件が得意」など、目を引くキャッチコピーでアピールするのが効果的です。
自社が持つ魅力を客観的に分析し、どのように告知すれば集客につながるのかを検討しながら、最適なキャッチコピーを作成しましょう。
ブログやSNSの運用も並行して行う
ホームページの運用と同時に、ブログやSNSによる発信を行ってみるのも一つの方法です。従業員の日常的な業務の様子を投稿したり、自社の理念を発信したりすることで、初めて訪れたユーザーにも魅力を知ってもらうチャンスが広がります。
また、SNSは双方向的なコミュニケーションも図れるので、ユーザーからの疑問に答えたり、条件に合う物件を提案したりと柔軟に活用するのがポイントです。
●記事のおさらい
最後に、今回の内容をQ&Aで確認しておきましょう。
Q:不動産業で自社ホームページが必要な理由は?
A:検索エンジンで上位に表示されることで、新規顧客の獲得が期待できるようになります。また、自社の信頼性をアピールし、競合他社との競争に負けないためにも重要なツールとなります。
Q:アクセスされやすいホームページをつくるコツは?
A:ユーザーにとって見やすく使いやすい設計を意識するとともに、レスポンシブデザインを実現するのがポイントです。また、お役立ちコンテンツなども掲載し、情報量の充実に努めましょう。
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